「バランス釜とは一体なに?」
「ガス代は高いの?追い焚きできる?」
お部屋を探していると「バランス釜」という聞き慣れない言葉を見つけることがあります。
しかし実際はどんな設備なのか、どうやって使うのか全然わからない…と疑問に思う人は多いです。
そこで当記事では、バランス釜の使い方や普通のお風呂との違いを解説しています。ぜひ参考にしてください。
バランス釜とは?
バランス釜とは風呂釜の一種で、浴槽に水をためたあとに、追い焚きでお湯を温める装置がついているお風呂です。装置自体をバランス釜と呼ぶこともあります。
1965年に開発されて、団地やアパートを中心に普及していきました。ちなみにバランス釜は、英語で balanced flueと書くため、物件情報などに「BF」と記載されていることがあります。
バランス釜のお部屋は、普通のお風呂のお部屋と比べて家賃が安いです。ただし、バランス釜は90年代に流行していたので、築年数の古い物件がほとんどです。
バランス釜は浴槽が狭く、シャワーの勢いも弱くて使いづらいのでオススメではないです。ただ、家賃を安くすることが優先の人は、住むことを検討しても良いかもしれません。
また、バランス釜を普通のお風呂に交換することは難しいです。大家さんがリフォームしない限り交換できません。自己負担で交換しても、原状回復をする必要があるからです。
現在の利用状況
バランス釜は、古いアパートなどでしか見られなくなりました。追い焚きなしでお風呂が沸かせて便利な給湯式のほうに交換する物件が多いです。
バランス釜は現在、下記の欠点などがあり使いづらいので人気はないです。
・お風呂がたまるのが遅い
・シャワーの勢いが弱い
・装置が横にあるため浴槽が狭い
不動産屋専用の情報サイト「ATBB」で、バランス釜の物件を東京23区内で調べました。全66,209件のうち140件くらいしかなく、利用率は1%にも満たないです。(2019年12月24日現在)
バランス釜は電池式
アルカリ電池で動くので、停電時にも使えます。単一電池が4本必要で、約1年で交換します。ちなみに、昔は電池式ではなくハンドルを回しての操作でした。
バランス釜は4種類ある
・追い焚き+給湯+シャワー+浴室外給湯
・追い焚き+給湯+シャワー
・追い焚き+給湯
・追い焚き専用
シャワーつきのものが一番よく使われています。
バランス釜と普通のお風呂の違い
バランス釜と普通のお風呂の違いを紹介します。どちらが自分に合うか、参考にしてみてください。
下記の内容は、バランス釜について詳しい「お湯まわり.com」を参考にさせていただき、解説しています。
家賃の違い
バランス釜があるお部屋は家賃設定が低いです。1990年以前に流行っていたので、築年数が古くて普通のお風呂があるお部屋より15,000円~30,000ほど安いです。
ただし、家賃が安い分、防音設備やセキュリティ性が低い物件が多いです。
ガス・電気代の違い
1日分のお風呂にかかるガス代は、バランス釜のほうが12.3円高くなります
給湯式 | 76.1円 |
---|---|
風呂釜式 | 88.4円 |
バランス釜は、水を1から温める追い焚き分で費用が高くなるので、給湯式の方がコスパは良いです。
浴槽の広さの違い
バランス釜は、お湯をあたためる装置を浴槽の横につけるので、30センチくらい浴槽の幅が狭くなります。
貯めれらる水の量は一般的なサイズの浴槽よりも、30リットル~40リットルくらい少ないので、浴槽1杯分の水道代も45円くらい安くなります。
保温性の違い
バランス釜は、普通のお風呂よりお湯が冷めやすいです。
バランス釜から出ている煙突が外にあるので、バランス釜本体も外の気温の影響をもろに受けます。特に冬場は冷えていくのが早いです。
使いやすさの違い
バランス釜は、普通のお風呂と比べて使いにくいです。
バランス釜は水圧が低いので、浴槽に水がたまるまで時間がかかります。また、水をためた後に追い焚きをするので、お風呂が沸くまでに1時間弱かかります。
普通のお風呂は、始めから温かいお湯が出て15分~20分で貯まるので使いやすいです。
バランス釜は、シャワーの勢いも普通のお風呂の半分以下しかありません。
掃除・メンテナンスの違い
普通のお風呂なら、配管掃除は月1ほどで済みますが、バランス釜はこまめな掃除が欠かせません。浴槽と装置をつなぐ配管内に汚れがたまりやすく、追い焚きすると湯垢が出るからです。
また、 バランス釜は水圧が低いので、排水溝にゴミが溜まって排水不良が起こりやすいです。冠水を防ぐために、お風呂とトイレが別になっていることが多いです。
掃除のしやすさでいうと、バランス釜の装置や浴槽裏の汚れは、隙間が狭いので掃除はしにくいです。
バランス釜の使い方
バランス釜の使い方は以下のとおりです。
①水を浴槽にためる
②ガスの元栓を開く
③点火する
④お湯をわかす
水をためるときは、配管口より10センチ以上入ってるかを確認します。その後、元栓を全開にし、装置にあるつまみを回して点火します。
使用年数や季節にもよりますが、20分~40分くらいでお湯がわきます。
バランス釜の注意点
バランス釜を使うとき、何に注意するべきかを確認していきましょう。
空焚きに注意
水を張らずに追い焚きすると、空焚き状態になり火災が起きたり、バランス釜本体に下記のような大きなダメージが発生します。
・装置の内部が熱で変形する
・配水管が焦げて臭いが発生する
ダメージを受けたものは元に戻らないため、修理や交換が必要になれば費用は自己負担です。修理だけなら2万~3万円くらい、交換となれば15万~25万円くらいします。
長期使用したら点検を依頼する
装置寿命は10年~15年くらいです。劣化が原因での事故やリスクを防ぐために、下記のような症状があれば大家さんに連絡しましょう。
・点火できない
・追い焚きの音が大きい
・追い焚きに時間がかかる
・装置からの水漏れがある
・ガス臭い
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