老後の理想の住まいとは?おすすめの間取りや選び方を徹底解説!

最終更新日:2022年01月12日
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「老後の理想の住まいってどんな家?」「どんな間取りを選ぶべき?」といった疑問にお答えします!

老後に安心して暮らせる家を選ぶための、基本的な知識を幅広くご紹介します。マンションと戸建て、借りるか買うかなど、さまざまな手段を比較して徹底解説します。

この記事は、ファイナンシャルプランナーで、宅地建物取引士の岩井さんに監修してもらいました!

監修 岩井 勇太
チャット不動産イエプラ メディア事業部
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士

日本FP協会認定のFP。不動産やライフプランに関する専門知識と経験を活かして、最適な物件選びから、長期的にみて損しない住宅購入までをサポートしています。一人暮らしやファミリー世帯など、幅広い世帯からリピートをいただいています。

老後の理想の住まいとは?

老後の理想の住まいとは、体力が衰えても住みやすく、年金や貯金(老後資金)で無理なく維持できる家のことです。

具体的にどんな家なのかは、家庭ごとに考える必要があります。予算の限度や家族構成など、人それぞれ事情が異なるからです。

以下の条件を多く満たすほど、老後の住まいとして安心できます。

老後の住まいに適した条件
  • ・無理のない住居費で維持していける
  • ・交通アクセスや周辺環境が整っている
  • ・耐久力が高く災害に遭う心配が少ない
  • ・広すぎず狭すぎない
  • ・段差が少ないバリアフリー仕様
  • ・断熱性が高くヒートショックが防げる
  • ・生活スタイルに合わせてリフォームできる
  • ・適度なご近所付き合いがあり防犯性が高い
  • ・高齢者への自治体の支援が手厚い

老後の理想の住まいを決めるためには、希望の条件に優先順位を決めておきましょう。すべて希望が叶うような物件は、予算をオーバーしてしまいます。

また、家を買うか借りるか、マンションか戸建てかなど、住まいの選択肢は複数あります。

どんな家にもメリットとデメリットがあるので、種類や特徴を幅広く知っておくべきです。この記事で、詳しく解説します。

岩井
岩井
大切なのは、現役世代のうちから老後の住まいを考えることです。家計によって、資金計画は大きく変わります。生活費や保険を見直すため、FPなどの専門家に相談するのもおすすめです。

定年後の住居費は平均20年以上かかる

平均寿命をふまえると、定年後に20~30年は住居費がかかると考えるべきです。

2019年の厚生労働省の資料によると、男性の平均寿命は約81歳、女性の平均寿命は約87歳です。

また、健康でも70代からは、年金や貯金から払うと考えたほうが良いです。介護などが不要な「健康寿命」は、平均寿命より約10年短いためです。

平均寿命と健康寿命の比較図

出典:厚生労働省 健康寿命の令和元年値について

定年後は基本的に収入が減ります。人生の節目にある出費や必要な貯金額まで、現役のうちから長期的な視点で考えましょう。

高齢者のいる家庭は80%以上が持ち家

総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、高齢者(65歳以上)のいる世帯の持ち家率は、全国の82.1%です。

統計からは、買った家で老後を過ごす人が多いとわかります。賃貸だと住む限り家賃が一定なので、同じような家なら、買ったほうがお得なケースは多いです。

購入と賃貸のトータルコストの比較図

選ぶ物件やライフスタイルによっては、賃貸に住んだほうが良い場合があります。次の関連記事でも詳しく解説しています。

関連記事

▶老後に賃貸で暮らせるかの解説はこちら
▶賃貸と購入どっちがお得かの解説はこちら

自治体の高齢者向けサービスをチェックしておくべき

自治体(市区町村)ごとに、高齢者向けの住宅に関する支援があります。住む場所を決める際にあわせてチェックしましょう。

例えば、手すりの設置や滑りにくい床への変更など、バリアフリー工事への助成金が受けられます。収入が低い人向けの家賃補助などの支援もあります。

自治体によって金額や支給条件が異なるので、市区町村の「高齢者のしおり」などを見て確かめてください。参考に、東京23区のリンクをまとめておきます。

東京23区の高齢者向け支援情報
足立区 荒川区 板橋区 江戸川区
大田区 葛飾区 北区 江東区
品川区 渋谷区 新宿区 杉並区
墨田区 世田谷区 台東区 中央区
千代田区 豊島区 中野区 練馬区
文京区 港区 目黒区

東京23区以外や他県の情報は「高齢者の福祉○○市」などでネット検索すると確かめられます。住みたい街の公式ホームページは、早めに目を通しておいてください。

岩井
岩井
住む場所にお悩みなら「予算をなるべく抑えたい」「治安が良く穏やかな街が良い」といった希望を不動産屋に伝えて、おすすめ地域の提案を受けるのも手です。予算内だとどんな場所、どんな家に住めるのかは知っておくべきです。

老後を考えると賃貸より購入がおすすめ

老後を考えると賃貸より購入がおすすめです。住宅ローンには終わりがあり、家が資産として手元に残るからです。

賃貸だといくら家賃を払っても、所有はできません。家賃は貸す側の利益もふまえた金額で、住む限り払い続ける必要があります。

家賃や更新料を考えると、早めにローンを組んで返済に回したほうが損をしません。家賃6万円の物件でも、20年住むと約1,500万円かかります。

▶家を買うベストな年齢の解説はこちら

持ち家と賃貸のメリット比較

老後に持ち家に住むメリットと、賃貸に住むメリットを比較すると、以下のとおりです。

老後のメリット比較
持ち家 ・家が資産として手元に残る
・住む家が確保できるので安心
・ローン完済後は毎月の出費が少ない
・賃貸より設備などのグレードが高い
・バリアフリーにリフォームできる
賃貸 ・物件を選ばなければ引っ越しやすい
・ローンを組まなくて良い
・通常の故障は貸主に直してもらえる

持ち家の維持費は、主に建物のメンテナンス費用と税金です。賃貸の家賃よりは、安く維持していけます。以下の記事でも詳しく解説しています。

持ち家の固定費に関する記事

▶修繕積立金と管理費の解説はこちら
▶固定資産税と都市計画税の解説はこちら

賃貸は住み替えやすさが最大のメリットです。家賃が安い家に引っ越したり、より住みやすい街に引っ越すなど、柔軟に動けます。

持ち家は老後資金の不足にも備えられる

持ち家は、老後資金の不足にも備えられます。住む他に、売ったり貸したりする使い道があります。

不動産屋に売却したうえで賃貸として住み続ける「リースバック」や、自宅を担保にしてお金を借りる「リバースモーゲージ」といった方法もあります。

最適な方法は、まとまったお金がいくら必要かによって変わります。購入前は、将来どんな使い道が考えられるかを、不動産屋に質問しておきましょう。

持ち家と賃貸のデメリット比較

老後のデメリットについても、持ち家と賃貸をそれぞれ比較してご紹介します。

老後のデメリット比較
持ち家 ・住み替えがしづらい
・ローンの返済が続くと大変
・賃貸にはない固定費がかかる
・修繕費用の出費がある
・相続を考える必要がある
賃貸 ・貸す側の収益のため家賃が割高
・老後の住まいに不安が残る
・自由にリフォームできない
・引っ越すたびに初期費用がかかる

購入すると、気軽に引っ越しできないのはデメリットです。また、室内の手入れや不動産に関する税金の支払いなど、所有者ならではの苦労があります。

賃貸は、老後の住まいに不安が残ります。高齢になるほど、家賃滞納や孤独死を心配されて、入居審査に通りづらくなるからです。

岩井
岩井
賃貸に住んでいる人は、購入も検討してみてください。将来の出費まで考えると、購入したほうがお得なケースが多いです。不動産屋には、購入したい物件が決まる前でも相談できます。

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  • ・頭金がなくても購入できる? など

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マンションは老後の暮らしに向いている

老後の住まいは、戸建てよりマンションがおすすめです。同じ予算ならマンションのほうが、利便性が高い場所を選べるためです。

戸建てにもメリットはありますが、老後はお部屋の広さを持て余したり、手入れに苦労したりしがちです。

マンションと戸建てのメリット比較

老後にマンションに住むメリットと、戸建てに住むメリットを比較してまとめました。

老後のメリット比較
マンション ・利便性が高い立地に住める
・広すぎず狭すぎない
・24時間ゴミ置き場など共用設備が便利
・管理会社に維持管理してもらえる
・木造より耐久力や断熱性が高い
・適度な近所付き合いがあり防犯性が高い
・売ったり貸したりしやすい
戸建て ・建物が壊れなければ維持費が安い
・リフォームの自由度が高い
・駐車場代がかからない
・土地の資産価値が残りやすい
・騒音トラブルが起きにくい

マンションは、交通アクセスや周辺環境が整った場所に建てられます。病院や買い物に出かけやすいです。

また、建物の維持管理は、管理会社がおこなう物件がほとんどです。室内の設備に故障がなければ、手入れの手間がありません。

戸建ては、固定費を抑えられるメリットがあります。ただし、修理やメンテナンスは、定期的に業者に依頼する必要があります。

断熱性の高さがヒートショック対策になる

コンクリート造のマンションは断熱性が高く、浴室の暖房や、ウォシュレットなどの設備が「ヒートショック」の対策になります。

ヒートショックとは、寒い時期の寒暖差で血圧が上昇する現象のことです。高齢者に起きやすく、冬にお風呂場やトイレだけが寒いと、脳梗塞や転倒事故の原因になります。

極端な寒暖差を減らせば予防できるので、どんな家に住む場合でも、意識しておきましょう。予防法は消費者庁の作成した資料も参考にしてみてください。

マンションと戸建てのデメリット比較

老後にマンションに暮らすデメリットと、戸建てに暮らすデメリットの比較をまとめました。

老後のデメリット比較
マンション ・毎月の維持費が戸建てより高い
・駐車場代がかかる
・管理組合の組合員としての活動がある
・戸建てより騒音トラブルが起きやすい
・マンション全体の居住ルールがある
戸建て ・修繕に備えて貯金しておく必要がある
・セキュリティ面が心配
・木造はコンクリートより耐用年数が短い
・階段の上り下りや庭の手入れが大変
・立地が良いと高額

マンションのデメリットは、戸建てにはない毎月の固定費と、集合住宅ならではのルールがあるところです。リフォームが制限されるケースもあります。

戸建ては手入れが大変な場合が多いです。特に外壁はメンテナンスしないと傷むので、修繕に備えて貯金しておく必要があります。

オートロックがないと、無用な訪問販売などを避けづらいのもデメリットです。防犯性を高めたいなら、警備会社(ALSOKなど)に依頼する費用がかかります。

岩井
岩井
マンションと戸建てどちらに住むかは、必要性と費用面で判断しましょう。現役の間は広い戸建てに住んで、子どもが独立後にマンションに引っ越すのも手です。

老後の理想の間取りとは?

老後の理想の間取りの条件は、バリアフリーで、広すぎず狭すぎないことです。

住む人数によりますが、現役の間に40~50㎡くらいのマンションを買っておくと、老後も安心して暮らせます。

夫婦におすすめの間取りは2LDK

夫婦におすすめの間取りは2LDKです。居室のうち1つは寝室に、もう1つは書斎や趣味のお部屋として使えます。

2LDKの間取り図イラスト

3~4LDKを買っておいて、子どもが独立してからリノベーションする方法もあります。購入したお部屋なら、バリアフリー工事や内装工事が自由にできます。

一人暮らしなら1LDKがおすすめ

一人暮らしなら1LDKがおすすめです。広すぎず狭すぎず、掃除などの家事がしやすいです。

1LDKの間取り図イラスト

一人暮らしなら、30~40㎡あれば充分広いです。1Rや1Kは、狭すぎないかよくチェックしたほうが良いです。

老後の家を買うなら中古を含めて探すべき

老後の家を買うなら、新築だけに絞らず中古も含めて探すべきです。購入にかかる費用を抑えられれば、老後資金に余裕が作れます。

マンションで比較すると、2021年度の首都圏データの中古価格は、新築価格より約40%も安いです。

販売価格の統計(2021年5~10月)

出典:不動産経済研究所(新築価格) 東日本不動産流通機構(中古価格)

2019年に、金融庁の「市場ワーキング・グループ報告書」で、老後に1,300~2,000万円は貯金が必要と発表され、話題になりました。

家にかけるお金を予定より大幅に抑えて、将来に備えるのも一つの考え方です。

ちなみに、中古の内装は、リフォームやリノベーションで新築同様にできます。物件によりコストは異なりますが、同じ広さの新築よりは、予算を大きく抑えられます。

▶マンションのリノベーション費用について詳しくはこちら

子どもの了解があれば「二世帯住宅」を検討する

子どもの了解があれば「二世帯住宅」に住む方法があります。

二世帯住宅とは、親世帯と子世帯がくっついている戸建てのことです。生活空間の分け方で、主に3種類あります。

二世帯住宅の種類
同居型 プライベート空間以外は共有するタイプ。玄関やリビング、水回りは一緒に使う。
部分共有型 同居型よりプライベート空間が多いタイプ。世帯それぞれに水回りやリビングがある。
分離型 世帯は完全に分かれているが、家が隣り合っているタイプ。隣の家に住んでいるイメージ。

家庭の事情や仲の良さによって、向き不向きがあります。子どもから提案があった場合に検討するのがおすすめです。

シニア向け住宅に住むのも手

介護に備えられる「シニア向け住宅(高齢者住宅)」に住むのも手です。受けられるサービスによって、以下のような種類があります。

特徴
シニア向け分譲マンション 手すりがあり段差が少ないなど、バリアフリーな住環境の売買物件。介護サービスはない場合が多い。
シニア向け賃貸住宅 バリアフリーな住環境の賃貸物件。介護サービスはない場合が多い。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 都道府県の認定基準をクリアしたバリアフリーな賃貸物件。医療関係の専門家による生活相談サービスなどが受けられる。
有料老人ホームなど 常駐する医療関係の専門家に介護サービスが受けられる施設。グループホームや介護老人保健施設など。

シニア向け住宅には、高齢者が暮らしやすい環境が整っています。60歳以上など、入居するうえで条件があるため、種類ごとに事前に確認が必要です。

毎月の利用料がかかり、通常の物件よりコストがかかる場合も多いです。健康状態や将来への不安次第で、選択肢に入れましょう。

老後の住まいは周辺の環境が重要

老後の住まいは、都市部と郊外や田舎どちらでも、周辺の環境が重要です。徒歩圏内に生活に便利な施設がないと、車の運転ができなくなったり、足腰が弱ってから大変です。

都市部は電車やバスの本数が多く、病院や買い物に通いやすいです。また、コンクリートで歩道が整備されていて安心です。

郊外や田舎は、長距離の移動が不要なら、穏やかで暮らしやすいです。通販や訪問介護で立地の不便さをカバーできれば、住居費が安いので節約できます。

都市部と郊外や田舎のメリット比較

老後に都市部に住むメリットと、郊外や田舎に住むメリットを比較してまとめました。

老後のメリット比較
都市部 ・電車やバスで移動しやすい
・病院に通いやすい
・買い物環境が整っている
・高齢者向けの仕事が多く見つかる
郊外や田舎 ・交通量や人が少なく穏やかに暮らせる
・住居費が安く老後資金に余裕が作れる
・地価が安いので固定資産税が安い
・近所付き合いが濃く助け合える

都市部は、周辺環境が整っている場所がほとんどです。大きな病院もあるので、老後でも安心して暮らせます。

郊外や田舎は、住居費が抑えられるメリットがあります。周辺環境に問題がないかや、都市部への出やすさは確かめたほうが良いです。

都市部と郊外や田舎のデメリット比較

老後に都市部に住むデメリットと、郊外や田舎に住むデメリットも簡潔にまとめました。

老後のデメリット比較
都市部 ・交通量や人が多くて大変
・生活費や住居費が高く貯金に余裕が必要
・人間関係を広げるのが大変
郊外や田舎 ・運転できなくなると移動が大変
・大きな病院に通いづらい
・近所付き合いが苦手だと大変

都市部は、交通量や人が多いですが、近所付き合いは薄いです。郊外や田舎は、コミュニティなどは少ないですが、近所付き合いは濃い傾向があります。

老後の便利さと、自分の家庭に合っている方法かをよく考えて、後悔のない住まいを選びましょう。

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