「中古マンションのリノベーション費用は大まかにどのくらい?」「場所ごとにどんな費用がかかる?」といった疑問を解決します!
フルリノベーションの、広さごとの目安金額を紹介します。また、箇所ごとの目安と、リノベーション費用を抑える3つの方法まで徹底解説します。
この記事は、ファイナンシャルプランナーで、宅地建物取引士の岩井勇太さんに監修してもらいました!
チャット不動産イエプラ メディア事業部
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。不動産やライフプランに関する専門知識と経験を活かして、最適な物件選びから、長期的にみて損しない住宅購入までをサポートしています。一人暮らしやファミリー世帯など、幅広い世帯からリピートをいただいています。
目次
リノベーション費用の目安表
マンションのリノベーションにかかる費用を、リフォーム会社のポータルサイトや国土交通省の資料を参考に、㎡ごとにまとめました。
お部屋を一旦骨組みだけ(スケルトン)にして、内装をすべて作り変えるフルリノベーションを想定しています。
フルリノベーションの目安 | |
---|---|
30㎡ | 500~800万円 |
40㎡ | 600~900万円 |
50㎡ | 700~1,000万円 |
60㎡ | 900~1,200万円 |
70㎡ | 1,000~1,300万円 |
80~100㎡ | 1,000~1,500万円 |
金額に幅があるのは、工事の規模や使う建材、デザインによって総額が変わるからです。
工夫次第で表より金額を抑えられます。また、内装にこだわれば、表の金額を超えるケースもあります。あくまで目安として参考にしてください。
岩井
物件が安いほどリノベーションにお金を回せる
物件が安いほど、リノベーションにお金を回せます。物件の価格は、築年数で大幅に変わります。築30年以上の築古は、新築の半額以下で買えるケースもあります。
おすすめの築年数は、築30~35年です。物件の価格が安く、耐久力の心配が少ないからです。販売価格が安いぶん、立地や階数にもこだわれます。
築5年以内の築浅など、傷みが少ない物件は、内装にかけるコストが抑えられます。ただし、物件の価格は高いので、立地や階数は妥協する必要があります。
リノベーション費用は700万円以内が多い
2017年にリクルート住まいカンパニーが実施した「大型リフォーム実施者調査」によると、リノベーションは700万円以内で実施している人が多いです。
内装にかけた費用と、物件の購入費用の統計を抜粋してまとめたので紹介します。
出典:2017年 リクルート住まいカンパニー 大型リフォーム実施者調査
完成済みの新築を5,000~6,000万円で探すより、5,000万円未満で好みの家を作るほうが、費用を抑えられます。
自分のライフスタイルに合うリノベーションは何か知っておきましょう。人によって、住みやすい内装や譲れないポイントが違います。
購入と同時にリノベーションするべき
リノベーションは購入と同時がお得です。内装にかける費用を住宅ローンに含められるので、金利面で損せず、毎月の負担を抑えられます。
工夫次第で、コストを抑えて新築同様の家に住めます。リノベーションには注意点も多いので、まずは正確な知識をつけましょう。
中古×リノベーション専門業者「リノベる」が開催する無料講座では、住宅購入の初心者でもわかりやすく幅広い知識が学べます。
予約してショールームに行けば、以下のような項目が学べます。専門知識があるスタッフに、質問や相談もできるのでおすすめです。
- ・新築と中古のメリットとデメリットがわかる
- ・住宅ローン審査や資金計画の相談ができる
- ・物件購入の選択肢が増える
- ・リノベーションの実例紹介を受けられる
- ・リノベーション空間の体験ができる
- ・リノベーションの費用感がわかる
- ・資産価値の考え方がわかる
リノベるは、物件探しからリノベーションまでワンストップで対応していて、ノウハウが豊富です。
住宅ローンをお得に組む方法や、リノベーションの費用感や資産価値の考え方など、家を買うための知識を一通り学べます。
連日開催していて、フォームからの予約も簡単です。ショールームはアクセスしやすい各地にあるので、ぜひチェックしてみてください。
気になる点はLINEでも確かめられる
「不動産屋やセミナーに行くのは面倒」「もっと気軽に質問したい」という人は、当サイトのLINEを試してみてください。
現役FPや宅建士が22時まで対応しています。住宅ローンからお部屋の選び方まで、なんでも聞けて便利です。1都3県の物件紹介や、内見予約もできます!
箇所ごとの工事費用の目安
リノベーションは、実現したい内容によって、金額が大きく異なります。箇所ごとの目安を知っておくと、予算を見誤らずに済みます。
国土交通省の資料で、箇所ごとに価格の目安がまとめられています。
金額の目安 | |
---|---|
洗面所の改装 | 20~100万円 |
システムバスの交換 | 50~100万円 |
ガス給湯器の交換 | 20~50万円 |
トイレ全体の改装 | 20~100万円 |
システムキッチン交換 | 40~200万円 |
2室を1室にまとめる | 50~80万円 |
クロス(壁紙)の張り替え | 6~30万円 |
和室を洋室にする | 50~200万円 |
ホームシアターの設置 | 300~500万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
よりイメージしやすいように、以下6つの部分に整理して解説します。
- ・お風呂場や洗面所周り
- ・トイレの改装
- ・キッチンの改装
- ・壁や間取りの変更
- ・床の張り替え
- ・設備の追加
- ・工事全体にかかる人件費や諸経費
お風呂場や洗面所周り
金額の目安 | |
---|---|
システムバスの交換 | 50~100万円 |
洗面所の改装 | 20~100万円 |
オール電化への改修 | 100~200万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
バスタブの交換や洗面化粧台の交換だけなら、それぞれ20万円前後でも可能です。しかし、お風呂場は、全体的に改装すると総額200万円ほどかかります。
傷んだ部分のみ交換したり、設備のグレードを厳選したりして、費用の調整が可能です。
100万円前後で、オール電化への改修が可能です。物件によっては電気容量を増やす必要があり、管理組合の許可も必要なので、給湯をどうするかは早めに決めましょう。
トイレの改装
金額の目安 | |
---|---|
ウォシュレットの設置 | 8~16万円 |
タンクレストイレへの交換 | 30~50万円 |
トイレ全体の改装(タンク式) | 20~100万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
一般的なトイレなら、20~30万円で交換できます。タンクレスのトイレにしたり、床や壁、天井などにこだわったりすると、50~100万円かかるケースもあります。
耐用年数が長いので、費用をかけて使いやすい空間にするのがおすすめです。
位置の変更は難しいので、希望の間取りが実現できそうか、内見(内覧)の際に必ず確かめましょう。
キッチンの改装
金額の目安 | |
---|---|
キッチン全体の改装 | 80~400万円 |
システムキッチン(I型)の交換 | 40~80万円 |
壁付から対面型キッチンへ | 75~200万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
キッチンは機能や加工によって、費用の変動が大きいです。安くて40万円台、グレードの高いものや、壁付から対面型に変えると80万円以上かかります。
独立したアイランドキッチンや、高機能のシステムキッチンは100万円を超えます。料理好きはこだわりたい部分です。
トイレと同様、大幅な場所変更は難しいです。希望の工事が実現できるかどうか、内見で確認しましょう。
壁や間取りの変更
金額の目安 | |
---|---|
2室1室にまとめる | 50~80万円 |
リビングに収納棚をつくる | 40~90万円 |
壁のクロスを珪藻土に変更 | 18~30万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
壁や間取りの変更は、壊す壁や、規模によって異なります。間仕切りを撤去して2室を1室にするだけなら、20~50万円ほどの範囲で実現できるケースもあります。
どの部分でも、良いところは残して改良するような工事なら、コストを抑えられます。壁紙の貼り換えだけだと㎡あたり1,000~1,500円が目安です。
フルリノベーションではお部屋全体のデザインで変わるので、ケースバイケースです。
床の張り替え
金額の目安 | |
---|---|
和室から洋室への改修 | 50~200万円 |
畳からフローリングに交換 | 15~60万円 |
段差の解消 | 8~20万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
床の張り替え費用は、素材と工法によって変動します。上から重ね張りするより、剥がして張り替えるほうが費用がかかります。
また、素材のグレードでもコストは上下します。フローリングなら、合板より無垢材のほうが高いなどです。
業者ごとに素材別の単価があるので、間取りと広さがわかれば概算できます。
床材の金額の目安表
床材の金額の一般的な目安表をまとめました。複数のリフォーム会社の、相見積もりを参考に作成しています。
1畳あたり目安 | 8畳間の目安 | |
---|---|---|
フローリング | 1.5~2万円 | 12~20万円 |
クッションフロア | 6~8千円 | 5~10万円 |
フロアタイル | 8~9千円 | 8~14万円 |
カーペット | 8~9千円 | 8~14万円 |
畳の表替え | 5~8千円 | 5~15万円 |
畳交換(新調) | 1~1.5万円 | 15~20万円 |
クッションフロアは他の床材と比較して金額が抑えられます。足音を吸収するので、子どもが過ごすお部屋におすすめです。
フローリングでも防音性が高いものがありますが、費用は表よりも高い場合があります。
設備の追加
金額の目安 | |
---|---|
床暖房の設置 | 50~150万円 |
ホームシアターの設置 | 300~500万円 |
出典:国土交通省 中古住宅・リフォームトータルプラン検討会資料より抜粋
断熱性や防音性を向上するための費用や、バリアフリー工事にも追加費用が必要です。
床暖房を新設したり、手すりを設置したり段差を減らす改修などです。グレードアップする工事は、単に交換するより費用がかかるのが基本です。
ちなみに、ホームシアターや防音室を作るのは200~500万円かかります。
工事全体にかかる人件費や諸経費
実際に工事を担当する作業員の人件費や、交通費などがかかります。塗装や解体工事、運搬や荷揚げを担当する業者への報酬などです。
また、設計のデザイン料や、現場管理費がかかります。依頼する業者によって異なる部分が多いので、内訳まで細かく説明してくれる業者を選びましょう。
岩井
実物を見て気になることが質問できる
リノベるのショールームでは、実際に床や壁の違いを比べて、専門知識があるスタッフに質問できます。
リノベーション空間を体験しながら、家を買うためのお得な最新情報が入手できます!
出典:リノベる 川口駅東口ショールーム 仕上げが比較できるエリア
予約制で、アクセス良好な各地のショールームで開催しています。オンラインや個別の相談会もあるので、チェックしてみてください!
リノベーションは中古のメリットが活かせる
リノベーションは、中古のメリットが活かせる手段です。中古の最大のメリットは値段の安さで、統計でも新築より大幅に安いです。
2021年9月の不動産経済研究所の統計で、首都圏の新築マンションの平均価格は6,584万円でした。
中古マンションは、2021年9月の東日本不動産流通機構の統計によると3,985万円で、平均で比較すると約2,600万円安いです。直近半年の価格を比較してみます。
出典:不動産経済研究所(新築価格) 東日本不動産流通機構(中古価格)
平均価格から単純計算すると、内装に1,000万円かけても新築より1,600万円費用を抑えて、自分好みのお部屋を作れます。
以下で、安さの他にもあるメリットと、デメリットまで解説します。
中古を買ってリノベーションするメリット
中古を買ってリノベーションするメリットを、以下にまとめました。予算内の新築が見つからないときや、完成物件にピンとこない人にも、おすすめの手段です。
- ・新築より費用を抑えられる
- ・新築同様のキレイなお部屋に住める
- ・自分好みに内装を変えられる
- ・立地や階数にこだわれる
- ・資産価値の大幅な下落がない
- ・購入前の情報が豊富なので失敗しづらい
- ・見えない部分の不具合まで発見できる
新築と比較すると費用が浮くぶん、立地や階数にこだわったり、完成物件にはない設備にお金をかけたりできます。
また、内見や管理組合の書類で確認できる情報が多く、物件選びで失敗しづらいです。
中古マンションの注意点や、内見のチェックポイントは以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
リノベーションは入居まで時間が必要
リノベーションのデメリットは、入居まで時間がかかるところです。費用面のデメリットは、物件探しやローン選びで解決できます。
ローン返済が始まっても、工事で住めない期間が3~4ヶ月続きます。仮住まいのコストまで考えて、予算を組む必要があります。
- ・工事が終わるまで時間がかかる
- ・工事費用がわかりづらい
- ・物件によっては耐久力に不安が残る
- ・ローンを分けると金利が高くなりやすい
引っ越しのスケジュールに気を付ければ、工夫次第で対処できる内容ばかりです。
工事まで考えた物件探しが必要なので、物件の紹介から内装の工事まで、一貫して手配できる業者を頼りましょう。
トータル費用を抑える3つの方法
リノベーションは、内容によって金額が変わるので、使う建材や工事内容の相談次第で、安く抑えられます。
トータルの金額を抑える方法や、支払い方法で負担を抑える方法を紹介するので、参考にしてください。
- ①物件自体が安く買えるエリアを選ぶ
- ②工事内容を調整して費用を抑える
- ③内装工事代を住宅ローンに含める
①物件自体が安く買えるエリアを選ぶ
内装にお金をかけたい場合は、物件自体の費用を抑えるのがおすすめです。築年数で妥協できないときは、エリアと設備を見直すとコストが抑えられます。
通勤や子どもの学区まで考えて、利便性や住みやすさのバランスが良い立地を選びましょう。
過去の募集情報の例 | |
---|---|
高い物件 |
・販売価格 3,900万円 ・築20年、約55㎡(2LDK) ・東京都江東区 ・駅徒歩5分以内 ・オートロックあり ・エレベーターあり |
安い物件 |
・販売価格 3,000万円 ・築25年、約55㎡(2LDK) ・東京都江戸川区 ・駅徒歩10分以内 ・オートロックなし ・エレベーターあり |
駅からの徒歩距離や街が違うと、似た物件でも数百万円は差があります。
都市部だと予算オーバーになるなら、郊外の物件を選べば、予算を1,000万円以上抑えられるケースも多いです。
共用設備の差でも、価格が変わります。室内は工事で綺麗にできるので、周辺環境や共用設備など、総合的に良し悪しを判断しましょう。
②工事内容を調整して費用を抑える
工事内容を調整すれば、費用を抑えられます。例えば壁は、塗装仕上げや珪藻土へ変更する工事より、クロスのほうが安くできます。
アイランドキッチンをやめて間取りを工夫したカウンターにしたり、床暖房の設置をやめて断熱シートに変えたりして、トータルで予算に収まるように工夫しましょう。
ちなみに、お部屋をスケルトンにせずに間取りを活かす表装工事なら、費用をさらに抑えられます。
③内装工事代を住宅ローンに含める
リノベーションでは、物件の購入代金と「一体型」の住宅ローンが組めるとお得です。購入と同時なら組めるので、トータルの費用で返済の計画が組めます。
内装にかける費用と物件の購入費用でローンを分けると、返済期間が伸ばせずに毎月の負担が増えます。また、金利面でも損しやすいです。
リフォームローン | 住宅ローン | |
---|---|---|
金利 | 変動金利2.375% | 変動金利0.475% |
借入期間 | 最長15年 | 最長35年 |
出典:三菱UFJ銀行 公式ホームページ 2021年10月情報
中古マンション購入やリノベーションは、物件探しから内装工事まで、ワンストップで対応できる専門業者に相談するべきです。
物件探しと内装工事で窓口を分けると、一体型ローンがスムーズに組めませんし、希望の工事ができるかの確認が大変だからです。
マンションをお得に買うための知識を学ぼう
マンションをお得に買うためには、幅広い知識が必要です。手っ取り早く学ぶためには、販売業者やFPが開催する無料講座や、相談会に参加するのがおすすめです。
中古×リノベーション専門業者の「リノベる」が主催の無料講座は、中古の魅力だけでなく、家を買うための幅広い知識を学べます。
講座で学べる内容を通して、自分にピッタリの住まいの選択が見つかります。
新築と中古どちらが良いのか悩んでいる人や、完成物件に気に入る物件が見つからない人にも最適です。
ショールームで知れること
「リノベる」の無料講座で学べる内容をまとめたので、参考にしてください。
- ・新築と中古のメリットとデメリットがわかる
- ・住宅ローン審査や資金計画の相談ができる
- ・物件購入の選択肢が増える
- ・リノベーションの実例紹介を受けられる
- ・リノベーション空間の体験ができる
- ・リノベーションの費用感がわかる
- ・資産価値の考え方がわかる
新築と中古の費用の違いや、リノベーションにどのくらい費用がかかるかわかります。中古がどこまで生まれ変わるのかも体感できます。
- ・賃貸と持ち家、新築と中古を比較したい
- ・失敗しない物件選びの注意点が知りたい
- ・自分の理想の住まいを具体化したい
- ・リノベーションの費用感をもっと知りたい
- ・リノベーションのアイデアを見つけたい
- ・正しい知識で最適な選択をしたい
費用を抑えるためには、さまざまな視点から、お得な方法を考える必要があります。今の家に少しでも気になるところがあるなら、ぜひ参加してみてください。
【必見】自分にあった住宅ローンを比較検討したい方
初めて自宅を購入する場合、「いったいどのくらい住宅ローンを借りればいいんだろう?」「ローンを組むのに損をしてしまうのではないか不安!」と悩みますよね。
そんな方におすすめなのがモゲチェックという無料の住宅ローン比較サービスです。
モゲチェックを使えば、たった5分の入力で、主要銀行の住宅ローンを一括比較できます。審査に通る確率までひと目で分かるのでおすすめです。
また、「金利タイプが選べないので教えてほしい」「団信の種類を教えてほしい」など、細かい質問をプロのアドバイザーにすることもできます!住宅ローンの下調べに活用しましょう。
利用手順 |
---|
1.モゲチェックの公式サイトにアクセス 2.メールで会員登録&5分で情報入力 3.住宅ローンプランが比較できる 4.【必要に応じて】アドバイザーに質問できる |