マンション専用庭のトラブルとは?使い方の注意点と活用方法を解説!

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マンション専用庭どんなトラブルがある?のアイキャッチ

「マンションの専用庭のトラブルとは?」「専用庭はどんな活用方法がある?」という疑問にお答えします!

専用庭に関するトラブル例から、使用するときの注意点や使い方のアドバイスも紹介します。

この記事は、ファイナンシャルプランナーで、宅地建物取引士の岩井さんに監修してもらいました!

監修 岩井 勇太
チャット不動産イエプラ メディア事業部
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士

日本FP協会認定のFP。不動産やライフプランに関する専門知識と経験を活かして、最適な物件選びから、長期的にみて損しない住宅購入までをサポートしています。一人暮らしやファミリー世帯など、幅広い世帯からリピートをいただいています。

マンションの専用庭のトラブルはさまざま

マンションの専用庭のトラブルはさまざまです。代表的な内容をまとめました。

専用庭のトラブルの例

  • ・隣の庭の草木が自分の敷地まで伸びてきた
  • ・ゴミの放置によるニオイが気になった
  • ・外からの視線が気になる
  • ・上階からの落下物で怖い思いをした
  • ・野良猫のいたずらに困っている

専用庭がある1階のお部屋は、マンションに住みながら、戸建てのような開放的な暮らしができます。

しかし、使い方によっては上階や近隣の住民から苦情が入るケースがあります。ルールを守って使う必要があり、庭があるのが原因で起きるトラブルも多いです。

事前に専用庭のトラブルについて知っておけば、入居したあとに後悔しにくいです。

専用庭は他の入居者への配慮が大切

専用庭を使用する際は、他の入居者への配慮が大切です。入居者だけが利用できるスペースでも、個人の持ち物ではないからです。

マンションの専用庭は、入居者が専用で使えますが「共用部分」に当たります。管理組合の規約で、専用使用のルールが定められています。

ルールを守って使用しないと、管理組合から注意を受ける場合があります。トラブルを避けるため、規約などは事前に確認しましょう。

マンションの管理組合については、次の記事で解説しています。

▶マンション管理組合の詳しい解説はこちら

マンションの専用庭とは?

マンションの専用庭とは、1階部分のお部屋に設けられている庭のことです。入居者はルールの範囲内で自由に使用できます。

専用庭の説明イラスト

専有部分である室内とは異なり、専用庭には利用するうえでの制限があります。

マンションごとにルールが違うので、購入前に必ず不動産屋に規約を見せてもらいましょう。

「専用使用料」がかかるケースが多い

専用庭は「専用使用料」が月1,000円前後かかるケースが多いです。マンションの一部を借りるイメージで、毎月の管理費などとあわせて管理組合に払います。

月あたりの出費としては少額ですが、長く住むと高くつきます。庭をあまり使わないなら、もったいない出費と言えます。

管理費や修繕積立金など、固定費がトータルでいくらになるのかは事前に確認するべきです。

▶マンションの維持費の解説はこちら

高層階と比べて価格が安い

専用庭がある1階のお部屋は、高層階と比べて価格が安いです。1階は眺望などの付加価値がないため、そのぶん価格が抑えられます。

現実的な予算で購入を考えるなら、1階のお部屋も候補に入れて探すべきです。

ただし、物件の間取りなどによって価格は異なるので、様々なエリアで探すと良いです。

専用庭のあるお部屋の6つの注意点

専用庭のあるお部屋の主な注意点を6つ紹介します。物件選びのときに参考にしてください。

専用庭の注意点の例

  • ①最低限の防犯対策が必要
  • ②生活音やニオイの隣人への配慮
  • ③雑草や植木の手入れが必要
  • ④野良猫にいたずらされることがある
  • ⑤上層階から物が落ちてくる危険性
  • ⑥立地によっては水害リスクが高い

以降で1つずつ解説していきます。

①最低限の防犯対策が必要

1階部分は最低限の防犯対策が必要です。空き巣や不審者が侵入しやすいからです。以下で防犯対策に使えるアイテムを紹介します。

1階のお部屋でできる防犯対策
  • ・防犯カメラ
  • ・センターライト
  • ・踏むと音がなる砂利
  • ・防犯フィルム
  • ・防犯シャッター

専用庭には、目隠し用の植木や花壇がある場合が多いです。しかし、外からの視線が入りにくいため、空き巣に入られる可能性があります。

不審者の敷地内への侵入を防いだり、窓を割られないようにする対策が必要です。

警備システムなど、セキュリティに関する設備は購入前に必ず確かめましょう。自分で付けても良いか確認しておくと良いです。

②生活音やニオイの隣人への配慮

専用庭を使用する際は、生活音やニオイに関する隣人への配慮が必要です。

庭でのバーベキューや花火ができるマンションでも、騒音や煙などが迷惑にならないように注意しましょう。喫煙者の煙も同様です。

ゴミを放置するのもニオイの原因になるので、やめたほうが良いです。

③雑草や植木の手入れが必要

雑草の写真

専用庭は植木や雑草の手入れが必要です。規約でルールが決まっているだけでなく、手入れをしないと近隣住民に迷惑をかけてしまいます。

こまめに雑草を取り除いて、マンションの景観を保ったり、虫を出にくくして清潔な環境を維持する必要があります。

大きい植木がある専用庭なら、管理組合で枝を切ってもらえるところもあります。事前に管理方法を確認しておくとトラブルを防げます。

岩井
岩井
除草剤を使った手入れは、ラクですがおすすめしません。風で薬剤が飛ぶと、近隣に健康被害が出る可能性があるからです。庭を使わないときは、日光が当たらなくなる遮光シートを貼るのも手です。

④野良猫にいたずらされることがある

野良猫の写真

庭を野良猫にいたずらされることがあります。可愛いからと言って餌をあげてしまうと、そのまま住み着いてしまう可能性もあります。

掃除した庭にふんをされたり、植木鉢を掘り返されると片付けが大変です。猫の侵入を防ぐグッズを買っておくと良いです。

⑤上層階から物が落ちてくる危険性

1階は上層階から物が落ちてくる危険性があります。風で飛ばされた布団や洗濯物などです。

子育て世帯は安全性を考えて、上階との位置関係や、落下防止用の網があるかを確かめておきましょう。

⑥立地によっては水害リスクが高い

冠水している写真

立地によっては、水害リスクが高いお部屋があります。大雨などで水が溜まりやすいエリアは、床下・床上浸水の被害を受けやすいです。

購入したあとは簡単に引越しが出来ないので、ハザードマップで水害リスクを確認しておくと安心です。洪水や大雨のときの被害予測を知れます。

国土交通省のウェブ地図「地理院地図」では、エリアの高さ(標高)が確かめられます。標高が高いと水害リスクを抑えられます。

不動産屋にも相談して、さまざまな視点からトラブルや災害リスクの少ない物件を紹介してもらいましょう。

マンションの専用庭の活用方法

専用庭は、注意点に気をつければ快適な暮らしができます。専用庭の活用方法についてまとめてみました。

専用庭の活用方法の例

  • ・子どもやペットの遊び場所にできる
  • ・布団などの大きいものが干せる
  • ・ガーデニングや家庭菜園を楽しめる
  • ・アウトドア気分を味わえる

以降で1つずつ詳しく解説します。

子どもやペットの遊び場所にできる

プールで遊ぶ子ども

専用庭は子どもやペットの遊び場所にできます。夏はプールを置いて遊んだり、冬は雪遊びができます。レジャーシートを広げれば、ピクニック気分も味わえます。

子どもを公園に連れて行く手間がなくなるので、家事が忙しい世帯に便利です。

布団などの大きいものが干せる

専用庭は広いスペースがあり、布団などの大きいものでも干せます。マンションの場合、基本的にバルコニーの手すりに物を干せないので、2階以上の人より便利です。

また、洗濯物が落下する危険性がないのもメリットです。物干し竿を多めに用意すれば、カーテンやシーツなども干せます。

ガーデニングや家庭菜園を楽しめる

庭があれば、自分好みのガーデニングや家庭菜園ができます。花や野菜を育てるのが好きな人に向いてます。

ただし、専用庭を耕して畑を作るのは規約違反の可能性が高いです。花や野菜はプランターで育てると、トラブルを避けられます。

ウッドデッキなどを置きたいなら、退去時の原状回復のルールを確認しておくと良いです。

岩井
岩井
庭に大きな物置を置くのは、避難時の妨げになるので許可されていないケースが多いです。

アウトドア気分を味わえる

庭でアウトドアを楽しむ人の写真

庭に出ればアウトドア気分を味わえます。テントを張って庭キャンプしたり、ハンモックで日向ぼっこできます。

釣りなど趣味があれば、道具を手入れするスペースとしても使えます。室内ではしにくい作業も楽にできます。

岩井
岩井
椅子やテーブルを出せば、コーヒーを飲んだり軽食を取れます。読書や勉強の気分転換に最適です。

専用庭があるお部屋に向いている人の特徴

注意点をふまえたうえで、専用庭のあるお部屋に向いている人の特徴をまとめてみました。

専用庭が合う人の特徴
  • ・ガーデニングが好き
  • ・戸建てのような庭がほしい
  • ・利便性が良く広い家に住みたい
  • ・子どもがのびのび遊べる環境がほしい
  • ・アウトドア関係の趣味を持っている

子どもがいる世帯やアウトドア関係の趣味があるなら、専用庭の物件でも失敗しにくいです。

また、利便性の良さと庭のどちらも譲れない人にも、専用庭の物件が向いています。

検討している物件が専用庭付きなら、事前にルールを確認して購入するようにしましょう。



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