
大手消費者金融であるアコムは、お金に困ったときの借り入れ先として真っ先に思い浮かぶ金融会社の一つです。
しかし無職でもアコムで借り入れできるのでしょうか。
結論から申し上げますと、無職の方はアコムで借り入れできません。
しかし無職の方でも安定収入があれば、アコムでカードローン契約を結べる可能性があります。
今回はアコムの融資の可否について、無職の方のさまざまなケースをまとめました。
また、専業主婦(主夫)や年金受給者の契約可否、無職の方がアコム以外でお金を借りる方法についても紹介するので、お金が必要な方はぜひ参考にしてみてください。
目次
アコムは無職でも借入できる?
アコムでは無職は貸付対象になるのかどうかについて、次の3点を中心に解説します。
- ・無職で無収入は借入できない
- ・無職でも安定した収入があれば借入可能
- ・収入のない専業主婦・年金受給のみは借入不可
無職でも安定収入があればアコムで融資を受けられる可能性があります。借り入れ可能なケースについて詳細を確認しましょう。
無職で無収入は借入できない
アコムで借り入れができないのは、無職で無収入の方です。
アコムのカードローン審査内容は公表されていませんが、貸し付け基準には次の2点が明記されています。
- ・満20歳以上
- ・安定収入がある方
たとえば親の扶養や、援助により一定の生活費を確保できるとしても、安定収入があるとは認められません。
一方、仮に退職したばかりでも、アルバイト収入や副業の収入があればアコムで借り入れできる可能性があります。
アコムでは安定収入があれば雇用形態は問われないため、アルバイトを始めてからアコムのカードローンに申し込むとよいでしょう。
無職でも安定した収入があれば借入可能
無職でも安定収入があればアコムでカードローン審査に通る可能性があります。
無職の方で安定収入があると認められる場合は、次のとおりです。
- ・アルバイトやパート収入がある
- ・不動産や資産運用のような不労所得がある
不労所得については安定した収入であると認められた場合にのみ、借り入れが可能です。
しかしいくら十分な貯金があり、問題なく返済できる自信があるとしても、収入が一切ない状態ではアコムで融資を受けられません。
なお、不労所得の場合はカードローン審査で確認事項が多く、審査に時間がかかるケースが多いようです。
自身が申し込み条件に当てはまるかどうかが心配な方は、事前にアコムのフリーコールで相談してもよいでしょう。
フリーコール:0120-07-1000(9:00~18:00)
収入のない専業主婦・年金受給のみは借入不可
アコムでは収入のない専業主婦(主夫)や年金受給者への融資をおこないません。
専業主婦(主夫)でも、アルバイトやパート収入があればカードローン契約が可能ですが、収入が配偶者のみの場合は融資の対象外になります。
アコム以外では申し込み者自身に収入がない場合でも、配偶者に安定収入があれば融資ができる配偶者貸付をおこなう金融会社もあります。
また、アルバイト収入があれば話は別ですが、年金収入のみの方もアコムではカードローン契約はできません。
なお、大手消費者金融ではレイクのみが年金収入のみの方への融資をおこないます。
いずれにせよアコムでは借り入れができないため、他社での申し込みをおすすめします。
アコムで安定した収入とみなされるケース
アコムで借り入れが可能な安定収入とは、次のようなケースを指します。
- ・一般企業で働いている
- ・個人事業主として働いている
- ・不動産・資産運用で収入を得ている
アコムに申し込む前に、貸し付け対象に当てはまるかどうかを確認しましょう。
一般企業で働いている
安定収入と認められるケースは、一般企業に勤めている場合です。
審査されるうえで、正社員、派遣社員、契約社員、アルバイト、パートなどの雇用形態は関係ありません。
しかしアコムのカードローンで借入限度額を高く設定しやすい雇用形態は、正社員です。
正社員はボーナスや収入が比較的高い点から返済能力を高く評価されます。また雇用年数が長い方や、大手企業に勤める方も借入限度額が高く設定される傾向にあります。
アコムをはじめとする貸金業者は、貸付金額を回収しなければいけません。
再建の焦げ付きを回避するためにも、カードローン審査で本人属性は考慮される項目の一つです。
個人事業主として働いている
企業で働いていなくても、個人事業主として収入があれば安定収入があるとみなされます。
個人事業主や自営の方は、満20歳以上であればアコムのカードローンへの申し込みが可能です。
ただし個人事業主で在籍確認が難しい場合は、カードローン審査の際に収入証明書の提出を求められます。
フリーランスの方も同様です。
個人事業主、自営、フリーランスの方は念のため、次の収入証明書を準備してから申し込むとよいでしょう。
- ・確定申告書
- ・事業計画等の届出書
なお、個人事業主の方は、アコムのビジネスサポートカードローンの利用も可能です。
不動産・資産運用で収入を得ている
アコムでは無職でも安定した不動産収入や、資産運用による収入があれば、借り入れ相談が可能性があります。
近年では特定の仕事に就かず、投資で生活をする方も増えています。
資産運用や不動産収入のような不労所得はカードローン審査のうえで安定収入があると判断しにくいため、申し込みの際は納税証明書は必ず準備しましょう。
ただし不労所得でカードローンを申し込む場合、ある程度潤沢な資金があることを証明しなければ難しいでしょう。
不動産収入があるのであれば、無担保カードローンではなく不動産担保ローンもおすすめです。
なお、同じ不労所得でもギャンブルは不安定要素が多いため、一定の収入を得ていてもアコムでカードローン契約は結べません。
アコムで安定した収入とみなされないケース
アコムで安定した収入とみなされないケースは次のとおりです。
- ・生活保護費
- ・生活福祉資金貸付制度のような支援制度による収入
- ・失業保険
- ・仕送りや援助
- ・ギャンブルによる収入
- ・年金収入
毎月一定の収入があるとしても、公的支援は安定収入とは認められません。
また、アコムでは安定収入のある方が貸し付け条件であるため、仕事を退職した状態での失業保険も融資の対象外です。
年金収入のみや配偶者の収入のみの方も、借り入れはできません。
ただし、年金収入や配偶者収入以外にアルバイトでもよいため、一定収入があればカードローンに申し込めます。
なお、アコムでは就職内定者向けのローンの取り扱いがありませんが、学生でもアルバイト収入があればカードローンに申し込めます。
無職がアコム以外でお金を借りる方法
アコム以外で無職の方がお金を借りる方法は次のとおりです。
- ・クレジットカードのキャッシング枠を利用する
- ・質屋でお金を借りる
- ・生命保険の貸付制度を利用する
- ・公的な支援制度を活用する
無職の方はアコムでの借り入れが難しいため、早急にお金が必要な方はぜひ参考にしてみてください。
クレジットカードのキャッシング枠を利用する
クレジットカードを保有している方は、クレジットカードのキャッシング枠で借り入れが可能です。
クレジットカードのキャッシング枠は申し込み時に審査が終わっているため、キャッシング利用の際にあらためて審査を受ける必要がありません。
そのためキャッシングの限度額内であれば、提携ATMですぐにお金を引き出せます。
キャッシング限度額がわからない方は、クレジットカードのマイページからキャッシングの限度額を確認しましょう。
なお、キャッシング枠が付帯しないクレジットカードの場合は、キャッシングを申し込まなければ利用できません。
ただし無職の方はキャッシングの審査で落とされる可能性があるため、注意しましょう。
質屋でお金を借りる
無職の方ですぐにお金を借りたいのであれば、質屋を利用する方法があります。
質屋は品物を担保に預けて現金を借り入れる仕組みです。
質屋でまとまったお金を融資してもらいたい場合は、高価な品物を預ける必要があります。
質入れで比較的高額で取引できる物品は次のようなものです。
- ・腕時計
- ・貴金属(ジュエリー)
- ・ブランドバッグ、ブランド財布
このほかにもカメラやPCのような電化製品もよく質入れされる品物の一つです。
品物を質入れする際は身分証明書が必要です。また質入れには利息が発生するため、品物を返してもらいたい場合は元金と利息を用意しましょう。
なお、質入れと買取の両方をおこなう店舗では、買取りの方が高額で取引されます。
必要のない品物であれば、売却も一つの方法だといえるでしょう。
生命保険の貸付制度を利用する
無職の方でも生命保険の契約者貸付制度を利用すれば、現金を手にすることができます。
契約者貸付制度とは、生命保険の返戻金を担保にお金を融資してもらう制度のことです。
掛け捨ての生命保険では、契約者貸付制度は利用できませんが、返戻金を受け取れる生命保険(養老保険や終身保険)であれば契約者貸付制度を利用できます。
契約者貸付制度で借り入れができる金額は、解約返戻金の7~8割です。
契約者貸付制度は契約を解約する必要がなく、カードローンよりも低い金利で審査も必要ないため、急にお金が必要になった場合に便利に利用できます。
なお、契約者貸付制度を利用できるのは、契約者本人のみです。契約者の家族は利用対象外になるため注意しましょう。
公的な支援制度を活用する
生活費が足りないのであれば、公的な支援制度を活用する方法もあります。
国や自治体からの公的生活支援には、家庭や生活の状況に応じてさまざまな支援制度があり、対象者は非常に低い金利もしくは無利息で借り入れが可能です。
公的な支援制度は非常に低い金利もしくは無利息で融資してもらえるため、カードローンよりも楽に返済できます。
しかし融資の対象者が限られており、審査が長く融資まで1か月程度の時間がかかるため、今すぐお金が必要な方には向かないでしょう。
自身が公的支援制度の対象者であるかどうかは、居住する自治体の福祉担当部署や社会福祉協議会への確認をおすすめします。
無職の方におすすめの公的な支援制度
無職の方は公的支援制度を受けられる可能性があります。
公的支援制度について次の2点を中心に説明するので、自身が対象かどうかが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
- ・生活福祉資金貸付制度
- ・行政による総合支援資金
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度は生活困窮者の生活を支えるために、国が設けた貸付制度です。
生活福祉資金制度には大きく次の4種類の融資に分けられます。
- ・生活福祉資金貸付制度:低所得者、高齢者、障害者の自立のために支援する貸し付け制度
- ・緊急小口資金:新型コロナウイルスが原因で一時的に生活が困窮する方を対象に20万円を上限として融資をする制度
- ・母子父子寡婦福祉資金貸付制度:20歳未満の子どもを扶養する一人親家庭を対象に融資をする制度
- ・求職者支援資金融資:職業訓練受講給付の受給者を対象に訓練中の生活費の融資をする制度
4種類の公的支援制度のうち、緊急小口資金は新規受付を終了しています。
それぞれ貸し付け対象が異なりますが、いずれも生活に困窮する方を支援する制度です。
また生活福祉資金貸付制度のなかの総合支援資金は、生活を立て直すための資金を貸し付ける制度であるため、無職の方は検討してみるとよいでしょう。
行政による総合支援資金
生活福祉資金貸付制度の総合支援資金はさらに次の3つに分けられます。
- ・生活支援金:生活再建までに必要な資金を融資する制度
:月15万円(単身者)月20万円(2人以上の家庭)
:貸付期間は最長12か月 - ・住宅入居費:敷金礼金を含む賃貸契約を結ぶために必要な資金を融資する制度
:40万円以内
:貸付期間は最長6か月以内 - ・一時生活再建費:生活において一時的に必要になる経費を建て替えるための制度
:60万円以内
:貸付期間は最長6か月以内
生活支援金、住宅入居費は資金用途が決まっていますが、一時生活再建費は資金用途に幅があるためさまざまな目的に利用できます。
一時生活再建費の資金用途の一例は次のとおりです。
- ・就職を目的とした技能習得にかかる費用
- ・滞納中の公共料金の立て替え
- ・債務整理に必要な経費
生活費とは別に一時的に発生する必要なお金を融資してもらえる制度が、一時生活再建費です。
用途が定まっていないため比較的利用しやすい貸し付け制度ですが、利用するためには自立相談支援事業での相談が前提となります。
無職で今すぐお金が必要なときの対処法
無職で今すぐお金が必要なときの対処法は次のとおりです。
- ・日払いのアルバイトをする
- ・不用品を売却する
それぞれ詳細に解説します。
日払いのアルバイトをする
すぐにお金が必要な方は、日払いのアルバイトがおすすめです。
日払いのアルバイトであれば働いた当日にお給料をもらえるため、すぐに現金が手に入ります。
タイミーやシェアフルのような短期アルバイト専門のアプリを利用すれば、面接なしで空いた時間に即日仕事ができて非常に便利です。
また、バイトルやマッハバイトのような、アルバイトをはじめると給料とは別にお祝い金をもらえるサービスの利用もおすすめです。
不用品を売却する
メルカリのような、不用品を簡単に売却できるフリマアプリの利用もおすすめです。
買い取りショップではブランド物や貴金属が主な取り扱い商品ですが、フリマアプリならあらゆるものの現金化が可能です。
フリマアプリではいらなくなった洋服や書籍、ゲームソフトや対戦カードなど、さまざまな物が取引きされているため、いらなくなった物でも買い取ってもらえる可能性があります。
思わぬ品物が高価で取引できる場合もあるため、不用品がある方や大掃除、引っ越しのタイミングの方はフリマアプリを利用して品物を現金に変えてみましょう。
まとめ
無職の方はアコムでは借り入れができません。
しかしアルバイトでも安定収入があればカードローン審査に通過する可能性があります。
アコムは大手消費者金融であり、はじめて利用する方は最大30日間無利息で借り入れができる点が利用のメリットです。
まずはアルバイトでもよいので仕事を始めてからアコムのカードローンに申し込むことをおすすめします。