
「ブラックカードが持てる年収が知りたい」と、疑問を抱えている方もいるでしょう。
実際にブラックカードは、富裕層向けのクレジットカードであるため、高額な年収を得ている必要があります。
ただし、クレジットカード発行会社が独自の審査基準を定めており、発行に必要な明確な年収額は公開されていません。
そこで、本記事ではブラックカードの招待を受ける条件やメリット、デメリットなどについて解説しています。
ブラックカードの発行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ブラックカードの基本情報
ブラックカードとは、最高級なサービスを提供しているクレジットカードのことです。
クレジットカードのステータスは、一般、ゴールド、プラチナ、ブラックの順番で高くなります。
そこで、まずはブラックカードのステータスの高さ、基本情報などについて確認しましょう。
完全招待制!ブラックカードとは
ブラックカードとは、最もステータスが高いクレジットカードのことです。
発行するためには、一つステータスが下のプラチナカードにて良好な利用実績を積み上げ、ブラックカードの招待を受ける必要があります。
完全招待制のクレジットカードであるため、すぐに手に入れられず、招待がなければ発行ができません。
また、ブラックカードを発行しているのは、すべてのクレジットカード会社ではなく、限られた一部の会社のみです。
そのため、招待を受けたい場合、まずはブラックカードを発行している会社のクレジットカードを持つ必要があります。
ブラックカードを発行したい方は、まずはブラックカードへの招待があるクレジットカードに申し込みましょう。
ブラックカードの招待を受ける条件
ブラックカードの招待を受ける条件として重要視されるのは、次の3つです。
- ・下位カードの利用年数
- ・下位カードの年間利用額
- ・クレジットヒストリー
ブラックカードは、限られた方のみが発行できる特別なクレジットカードであるため、招待を受ける条件が厳しく設定されています。
下位カードの利用年数が長く、年間利用額が高額だと、ブラックカードの招待が受けやすくなるでしょう。
また、ブラックカードを発行する際は、信用情報機関の記録も審査にて確認されます。
クレジットヒストリーが良好でなければ、ブラックカードの招待を受けたとしても審査に落ちるでしょう。
加えて、ブラックカードの招待条件は非公開です。
利用年数が何年以上、利用金額が何円以上など、ブラックカードの発行に必要である明確な数値は、公開されていません。
発行条件が非公開である以上、下位カードを継続して利用し続けることが、ブラックカードの招待を受けるために重要なことです。
ブラックカードが持てる年収は?
ブラックカードを発行するためには、少なくとも1,000万円以上の年収が必要です。
カードの種類次第では、数千万円以上の年収が求められるでしょう。
ブラックカード保有者の平均年収
ブラックカードの保有者の平均年収は、公開されていません。
ただし、ブラックカードを発行するためには、年収数千万円以上が必要になるでしょう。
実際に、Mastercardの最上位ランクとして位置づけられているラグジュアリーカードでは、2022年12月時点で会員全体の平均年収が2,359万円と発表されました。
ラグジュアリーカードとは、プラチナカードと同等以上のみしか発行されていない富裕層向けのクレジットカードです。
カードの種類を問わず、会員全体の平均年収が2,000万円を超えているため、ブラックカードの場合はさらに高い年収が求められるでしょう。
ブラックカードの発行には、億以上の年収が求められる可能性も考えられます。
最高級のステータス!おすすめのブラックカード4選
ブラックカードの中でも、次の4つがとくにおすすめです。
- ・アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
- ・ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード
- ・ラグジュアリーカード Mastercard Black Diamond
- ・JCB ザ・クラス
ブラックカードの特典サービスは充実していますが、それぞれ特徴があります。
ブラックカードの発行を検討している方は、まずはそれぞれの特徴について確認しましょう。
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、ブラックカードの中でも、とくにステータスが高いクレジットカードです。
そのため、招待を受けるためには、非常に厳しい条件をクリアする必要があります。
また、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードの詳細は、一般に公開されていません。
具体的な特典サービスや付帯保険の内容を知りたい場合は、入会者になる必要があります。
ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード
ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカードは、ダイナースカードの中で最もステータスが高いクレジットカードです。
24時間対応のコンシェルジュ、銀座プレミアムラウンジの利用、プレミア会員限定のレストラン優待などのサービスが受けられます。
また、クレジットカード本体は、金属製で高級感のある特別なデザインです。
ラグジュアリーカード Mastercard Black Diamond
ラグジュアリーカード Mastercard Black Diamondは、本体に天然ダイヤモンドが施されたブラックカードです。
ポイント還元率が1.25%と非常に高く、他のブラックカードと比較して、効率よくポイントが貯められます。
ハワイアン航空のエリート会員ステータスが付与されたり、TOHOシネマズでの鑑賞が月2回まで無料であったりなど、サービスが非常に充実しています。
JCB ザ・クラス
JCB ザ・クラスは、JCBカードの中で最もステータスが高いクレジットカードです。
年会費が5万5,000円(税込)と、他のブラックカードと比べて、非常に安く発行できます。
ブラックカード会員限定のプレゼントサービス、ゴルフに関する保険などの特典が充実しています。
家族会員に関しては、8名まで無料で発行が可能です。
ブラックカードへの招待が狙えるクレジットカード4選
次の4つのクレジットカードを発行すると、ブラックカードへの招待が狙えます。
- ・アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
- ・ダイナースクラブ プレミアムカード
- ・ラグジュアリーカード Mastercard Gold Card
- ・JCB プラチナ
ブラックカードは完全招待制のクレジットカードであるため、下位カードにて利用実績を積まないと、発行ができません。
ブラックカードの発行を検討している場合、まずは上記のクレジットカードを発行しましょう。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードへの招待が受けられるクレジットカードです。
プラチナカードではあるものの、年会費が14万3,000円(税込)と高額であるため、充実したサービスが受けられます。
貯めたポイントはマイルに移行でき、頻繁に海外に行く方であれば、航空券の予約がお得になります。
カード本体がメタル製と、高級感がある点も特徴です。
ダイナースクラブ プレミアムカード
ダイナースクラブ プレミアムカードは、年会費143,000円(税込)のダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカードへの招待が受けられるクレジットカードです。
利用限度額に制限がないため、多額の支払いにクレジットカードを利用したい場合は、ダイナースクラブ プレミアムカードで済ませられます。
ただし、利用限度額に制限はないものの、審査次第では制限がかかる可能性があるため注意しましょう。
また、ダイナースクラブ プレミアムカードも完全招待制のクレジットカードです。
発行するためには、ダイナースクラブの下位カードにて良好な利用実績を積み上げる必要があります。
ラグジュアリーカード Mastercard Gold Card
ラグジュアリーカード Mastercard Gold Cardは、ラグジュアリーカード Mastercard Black Diamondへの招待が受けられるクレジットカードです。
年会費は本会員が220,000円(税込)、家族会員は55,000円(税込)です。
カードのデザインは、24金コーティングのYellow Gold、または日本限定カラーのRose Goldの2種類から選べます。
一般的なクレジットカードの約4倍の重さがあるため、高級感のあるカードを求めている方におすすめの一枚です。
また、ポイント還元率は1.5%と非常に高く、貯めたポイントはマイルへ移行できます。
JCB プラチナ
JCB プラチナは、JCB ザ・クラスへの招待が受けられるクレジットカードです。
プラチナカードの中では、とくに審査時間が短く、申し込みから発行までが最短5分で発行できます。
また、年会費は2万7,500円(税込)で、家族会員は1名無料、2名以降は3,300円(税込)です。
食事やゴルフ、宿泊の割引などで年会費以上のサービスが受けられるため、活用方法次第で充実したサービスが受けられます。
ブラックカードのメリット
ブラックカードのメリットは、次の4つです。
- ・専用コンシェルジュがつく
- ・社会的地位を証明できる
- ・充実した付帯保険や特典サービス
- ・高額な利用限度額
他のステータスのクレジットカードと比較すると、充実したサービスを利用できる点が、ブラックカードの大きな特徴です。
また、社会的地位の証明ができたり、高額な利用限度額の設定ができたりなどします。
専用コンシェルジュがつく
高いステータスのクレジットカードの中には、コンシェルジュサービスがついているカードもあります。
最もステータスが高いブラックカードでは、会員専用のコンシェルジュをつけてもらえます。
それぞれ専属のコンシェルジュについてもらえるため、さまざまなことを気軽に相談できる点は、プラックカードを持つメリットです。
また、コンシェルジュに相談できる内容としては、次のようなことが挙げられます。
- ・レストランやホテルの予約
- ・飛行機や新幹線の手配
- ・イベントチケットの手配
- ・旅行先の案内
コンシェルジュに相談すると、24時間365日いつでも、さまざまなサービスの予約や手配を代行してもらえます。
また、相談内容は、具体的な場所や時間でなくても問題ありません。
「5人で落ち着いて会食できるレストランを予約したい」「家族と特別な時間を過ごせるホテルを予約したい」などの内容でも対応してもらえます。
社会的地位を証明できる
社会的地位の証明ができる点は、ブラックカードを持つ非常に大きなメリットです。
実際にブラックカードを発行するためには、下位カードにて利用年数や年間利用額など、非常に厳しい条件をクリアしなければいけません。
高額な年収を安定して得ていたり、信用情報に傷がなかったりなどは、ブラックカードを持つための必須条件になります。
そのため、ブラックカードが手元にある時点で、以上のような厳しい条件をクリアしていることが証明可能です。
また、ブラックカードは日本国内でも高い評価を得られますが、海外だとより高い評価を得やすい傾向があります。
身分証の代わりになったり、デポジットが不要になったりなど、ブラックカードの所有のみで優遇されることが増えるでしょう。
充実した付帯保険や特典サービス
クレジットカードはステータスが高くなると、付帯保険や特典サービスが充実します。
ブラックカードは最もステータスが高いため、非常に充実した付帯保険や特典サービスが受けられるクレジットカードです。
付帯保険に関しては、主に旅行傷害保険やショッピング保険などが挙げられます。
上記のような保険は、他のステータスのクレジットカードにも付帯されていますが、ブラックカードであれば最大補償額が高額です。
また、契約者本人以外に家族も保険の補償対象になるため、旅行時にブラックカードを所有していると安心できます。
特典サービスに関しても、高級レストランや宿泊施設の優待が受けられたり、イベントのチケットが無料でもらえたりします。
高額な利用限度額
ブラックカードは、富裕層向けのクレジットカードであるため、高額な利用限度額が設定されています。
基本的には100万円以上の利用限度額が設定され、利用状況に応じて数千万円になることもあるでしょう。
また、ブラックカードの種類次第では、利用限度額が無制限となる場合もあります。
ただし、不正利用防止のために高額な買い物をする際は、クレジットカード発行会社への電話が必要です。
電話をかければ、住宅や車の購入をクレジットカードのみで済ませられます。
電話が面倒に感じる場合は、事前にデポジットとしてクレジットカード会社にお金を振り込むと、電話せずに高額決済での利用が可能です。
ブラックカードのデメリット
ブラックカードのデメリットは、次の3つです。
- ・年会費が高い
- ・自ら申し込みができない
- ・インビテーションを受けるための条件がある
ブラックカードは、ステータスが最も高く、年会費も高くなります。
また、完全招待制であるため、厳しい条件をクリアしてインビテーションを受けなければいけません。
年会費が高い
ブラックカードはステータスの高いクレジットカードであるため、年会費が高めに設定されています。
また、ブラックカードの年会費は数万円〜数十万円と幅広く、カードの種類ごとに異なる点も大きな特徴です。
一方で、高い年会費を支払えば、充実した保険や特典が受けられます。
特典の中には、高級レストランやホテルなどへの優待、イベントのチケット無料配布などがあり、さまざまな場面でお得に過ごせるでしょう。
そのため、ブラックカードを上手く利用すれば、年会費以上のサービスが受けられる可能性があります。
加えて、旅行中に事故や事件に巻き込まれた場合は、付帯保険にて損失分のカバーが可能です。
高い年会費が必要であるものの、ブラックカードは保険や特典サービスが充実している点は、非常に魅力的でしょう。
自ら申し込みができない
ブラックカードは、完全招待制のクレジットカードです。
自ら申し込みができず、ブラックカードを発行するためには、下位カードで良好な利用実績を積む必要があります。
下位カードにて良好な実績を積むと、クレジットカード発行会社からブラックカードに招待され、発行できるようになります。
ただし、ブラックカードへの招待を受けた場合も審査がおこなわれるため、必ず発行できるとは言い切れません。
下位カードにて利用期間や利用金額など、厳しい条件を満たしたとしても、招待後の審査で落ちる可能性があります。
インビテーションを受けるための条件がある
下位カードの所有者が、ステータスの高いクレジットカードに招待されることをインビテーションと言います。
ただし、ブラックカードへのインビテーションは、誰でも受けられるわけではありません。
クレジットカード発行会社ごとに条件は異なりますが、下位カードの利用実績が良好な方のみ、インビテーションが受けられます。
ブラックカードであれば、プラチナカードにて良好な利用実績を積む必要があります。
また、利用実績として見られるのは、カードの利用期間や年間の利用金額です。
プラチナカードを発行してから長期間が経過していたとしても、利用金額が少ないと、インビテーションは受けられないでしょう。
ブラックカードを発行するためには、下位カードの長期所有に加えて、コンスタントに高額な利用をしていることも重要です。
以上のように、厳しい条件をクリアしなければいけないため、ブラックカードのインビテーションを受けられるのは一部の方のみでしょう。
ブラックカードに関するよくある質問
ブラックカードに関するよくある質問として、次の2つが挙げられます。
- ・ブラックカードの審査基準は?
- ・ブラックカードの招待を受けやすくするコツはある?
ブラックカードを発行したいならば、審査基準や招待を受けるコツが気になるでしょう。
とくに発行条件が厳しいブラックカードは、上記の内容を確認しないと、招待を受けるまでに予想以上の時間がかかる可能性があります。
ブラックカードの審査基準は?
ブラックカードの審査基準は、公開されていません。
明確な審査基準が公開されていないため、インビテーションが受けられる年収や年齢の目安は不明です。
また、ブラックカードの審査基準は、クレジットカード発行会社ごとに異なります。
ブラックカードの中にも入手難易度があり、年会費や特典サービスの充実度にて、審査基準の厳しさは決まるでしょう。
加えて、具体的な審査基準は明確にされていませんが、返済能力も審査の対象です。
信用情報機関の記録が確認されるため、過去に延滞や滞納があると、審査落ちとなる可能性があります。
とくに信用情報機関に傷がついている方は、ブラックカードの発行が厳しいでしょう。
一方で、年収や勤務先などの属性と返済能力に問題がない場合は、ブラックカードの審査に通過できる可能性が高いです。
ブラックカードの招待を受けやすくするコツはある?
ブラックカードの招待を受けやすくする明確なコツはありません。
ただし、ブラックカードの招待は、ある一定の基準に達した方のみが受けられます。
そのため、下位カードにて良好な利用実績を積み続けることで、ブラックカードに招待される可能性が高くなります。
月の合計利用金額が高額で、長期間の利用をしている場合は、ブラックカードに招待されやすくなるでしょう。
基本的に短期間での発行は難しく、招待を受けるためには、数年間の良好な利用実績が必要です。
また、クレジットカードを発行する際は、信用情報機関の記録も審査対象に入ります。
信用情報機関の記録がクリーンでなければ、ブラックカードの招待を受けたとしても審査で通過できない可能性が高いでしょう。
まとめ
ブラックカードは、完全招待制の富裕層向けのクレジットカードです。
明確な基準は公開されていないものの、高額な年収を得ている方のみが招待を受けられます。
ただし、ブラックカードを発行するためには、高額な年収以外にも利用実績が重要です。
高額な利用実績を継続して積み上げる必要があり、招待は簡単に受けられません。
招待を受けたとしても審査がおこなわれるため、信用情報機関にてクリーンな記録が求められます。
また、ブラックカードの招待を受けたい場合は、下位カードの利用が必須です。
ブラックカードを所有したいならば、良好な利用実績を積み上げるために、まずは下位カードを発行しましょう。
<参考>
2023年3月発表 Black Card I 株式会社 PR TIMES