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蓄電池のメリット・デメリットは?買うと後悔する?導入の必要性を解説

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蓄電池のメリット

「電気を貯める以外の蓄電池のメリットは?」

「蓄電池はやめたほうがいい?」

太陽光発電システムと合わせて蓄電池を設置する方は多いです。しかし、ネット上では「蓄電池は後悔する」などの声が散見されていて設置をためらってしまいますよね。

そこでこの記事では、蓄電池のメリットとデメリットを解説していきます。

蓄電池の設置がおすすめな人・おすすめではない人や、蓄電池の種類、便利機能も紹介しているので、記事を読めば蓄電池を設置すべきかが分かります!

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蓄電池のメリット7つ

  • 電気代が安くなる
  • 停電でも電気が使える
  • 電力のピークシフトができる
  • 【+太陽光発電】発電した電気を有効活用できる
  • 【+太陽光発電】パワコン一体型は省スペース
  • 【+太陽光発電】自家消費率を上げられる
  • 【+太陽光発電】電気自動車の充電ができる

電気代が安くなる

蓄電池を導入すると、夜間に貯めた電気を昼間に活用できるため、電気代が安くなります。

たとえば、東京電力の「スタンダートS」と「スマートライフS」プランを比較した場合、蓄電池を導入していない家庭と比べて月の電気料金が約4,900円の削減が可能です。

条件・計算式はこちら▼(タップで開閉)

条件

・戸建て4人世帯
・月の電気使用量:436kwh(※)
・昼と夜の電力使用量の内訳:昼305.2kwh、夜130.8kwh
・蓄電池容量:5kwh
・基本料金等は除く(電力料金のみ比較)

(出典:東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査報告書)

【蓄電池なし】一般家庭向けプラン:東京電力エナジーパートナー(スタンダードS)

使用量 電力量料金 (kWh) 電気料金
〜120kWh 19.88円 2,385.6円
121〜300kWh 26.46円 4,736.34円
301kWh〜 30.57円 4,126.95円
月の電気料金 11,248.89円

【蓄電池あり】オール電化向けプラン:東京電力エナジーパートナー(スマートライフS)

時間帯 電力量料金 (kWh) 1日の電気料金
AM6~翌AM1時 25.80円 4,004.16円
AM1~AM6時 17.78円 2,325.62円
月の電気料金 6,329.78円

一般的なプランの単価よりも、オール電化向けプランの深夜帯の単価の方が安いことがわかります。

蓄電池ありの場合、夜に貯めた電気を昼間に使えるため、昼の電力使用量が減らせます。
昼の削減分=5kwh×30日=150kwh
昼と夜の電力使用量の内訳:昼155.2kwh、夜130.8kwh

この電気料金プランの比較では、蓄電池を導入した方が月の電気料金が4,919.11円安くなることがわかりました。

蓄電池を導入する大きなメリットは、電気代が安くなるという点です。電力会社の電気プランを、日中が安く夜間が高いプランに変更することで、お得に電気を運用していけます。

停電でも電気が使える

蓄電池は災害対策としても非常に有効です。地震や台風などによって停電が起こった際にも電気を貯めておくことで、停電時にも安心して電気が使えます。

また、モードが選べる蓄電池では、非常時への備えを重視したモードもあります。このモードに切り替えることによって、蓄電池内部に貯めている電気の利用を抑え”最低50%は常に貯めておく”といった使い方ができます。この機能を有効に活用することにより、普段は電気代節約を意識しながら運用しつつ、台風や大雨の予報が出た時のみフル充電で備えておくといった使い方が可能です。

太陽光発電システムを合わせて設置している場合は、日中に発電した電気を蓄電池に充電して、発電しなくなる夜にまとめて使うといった運用もできます。

電力のピークシフトができる

蓄電池を導入して日中の電気使用量を減らすこと=ピークをずらす(ピークシフト)ことによって、CO2を排出する火力発電などによる電気を減らすことにつながっていきます。

蓄電池を導入することによって、コストメリットを享受するだけでなく、環境問題に取り組んでいけるようになるのです。太陽光発電システムや蓄電池の本来的な意義から考えると、非常に有用な取り組みであるといえるでしょう。

【+太陽光発電】発電した電気を有効活用できる

蓄電池は、太陽光発電システムと組み合わせることによってその効果を充分に発揮できます。逆にいえば、蓄電池単体で設置するケースはあまり多くありません。

基本的に、太陽光発電システムで発電した電気は”その場限り”のものです。太陽光発電システムそのものに電気を貯めておく仕組みはないので、使い切らなければ発電した電気は無駄になってしまうのです。発電容量が多いシステムを搭載し、日中に多く発電しても、家の中で使い切れる体制が整っていなければコストメリットは小さくなります。

その問題を解決するのが蓄電池です。太陽光発電システムが発電しない夜は電力会社から電気を買い、日中は発電した電気を使いつつ蓄電池に貯めておいて夜に使うことで、無駄がないスマートな電気の運用や買電が実現できます。

【+太陽光発電】パワコン一体型は省スペースになる

蓄電池には「ハイブリッド蓄電池」と呼ばれるタイプと「単機能蓄電池」と呼ばれるタイプにも分けられます。

ハイブリッド蓄電池の特徴は、パワーコンディショナー(パワコン)が太陽光発電システムと一体になっています。そのため、単機能型では2台設置する必要があるパワコンが1台で済みます。パワコンは屋内設置用と屋外設置用がありますが、いずれにせよ一定のスペースを取ります。圧迫感をなくすという観点からも、ハイブリッド蓄電池の導入は非常に有効といえるでしょう。

既設の太陽光発電システムに蓄電池を追加で設置する場合は、ハイブリッド蓄電池を選ぶことでパワコンの同時交換を検討することも一つの選択肢です。

【+太陽光発電】自家消費率を上げられる

太陽光発電システムで蓄電池に貯めた電気を日常的に利用することで、自家消費率を上げられます。

太陽光発電の自家消費率を高めていくことで、電気代が安くなるというメリットに加えて、よりエコな暮らしが手に入るでしょう。自宅で発電した電気を自宅で上手に使っていくという取り組みは、環境問題への貢献につながります。

【+太陽光発電+電気自動車】電気自動車の充電ができる

近年、太陽光発電システム+蓄電池を組み合わせた「ハイブリッド蓄電システム」だけではなく、さらに進化した「トライブリッド蓄電システム」が登場してきています。トライブリッド蓄電システムは、従来のシステムに加えて”電気自動車(EV)”への充電に対応しています。

このシステムを導入することにより、蓄電池に貯めておいた電気を使ってEVへの充電も可能となるのです。日中、通勤のためにEVに乗り、帰宅後にトライブリッド蓄電システムを使って充電をするという利便性の高い生活が実現されます。

トライブリッド蓄電システムがないと、発電しない時間帯にEVの充電はできません。専用の充電設備を導入することでこの問題は解消されますが、未だ市場では高額です。総コストを抑えるという意味合いでも、トライブリッドが果たす役割は大きいといえるでしょう。

また、トライブリッド蓄電システムを使うことで車から家に電気を送れるため、停電時への備えとしても非常に有用なシステムとなっています。

蓄電池のデメリット4つ

  • 初期費用が高い
  • 設置スペースが必要
  • 電気をためられる量が限られている
  • 充放電できる回数が決まっている

初期費用が高い

蓄電池は、商品代と工事費合わせて100万円以上かかるケースがほとんどで初期費用が高めです。太陽光発電システムはFIT期間の10年間で初期費用を回収することを目的として購入する人が多くいますが、蓄電池は「元を取る」ことを前提としてリリースされていないため、蓄電池も設置した場合は10年での回収は非常に難しくなります。

初期費用を回収できないまま蓄電池の寿命を迎えることも十分あり得るため、初期費用の回収や経済的メリットを目的として購入を検討している方は注意が必要でしょう。

設置スペースが必要

蓄電池を設置するためには、ある程度広いスペースの確保が必要です。屋内設置タイプ・屋外設置タイプなど種類によって必要なスペースは異なりますが、屋外設置の場合にはエアコンの室外機1~2台分ほどの広さが必要です。

さらに、雨が直接あたらない、高温多湿を避けるなど設置場所として適した場所は限られます。大型の場合には、設置する架台や基礎の工事が必要になるケースもあるので、導入前に「どこに設置できるのか」という点をしっかりと確認しておきましょう。

屋内設置タイプでも、配線などの都合上置ける場所は限られます。蓄電池を設置する場合には、パワコンの設置も必須となるため、ある程度の圧迫感が出ることは避けられないでしょう。その点も加味して、機器の選定をすることが大切です。

電気を貯められる量が限られている

蓄電池にはそれぞれ「最大容量」が定められており、製品ごとに貯められる電気の量が決まっています。その容量を超えて電気は貯められないということは購入前に抑えておきましょう。

貯められる電気の最大容量としては5~7kWの蓄電池が一般的ですが、4人家族の生活に理想的な容量は10kW前後の蓄電池です。環境省が発表している「世帯当たり年間エネルギー種別消費量(固有単位)および支払金額(平成29年度)」によると、1世帯が1年間に消費した電気は4,322kWh(1日換算で約11.8kWh)となっているため、より安心を求めたい場合には10kW前後の蓄電池がおすすめです。

災害への備えとして蓄電池の導入を検討する際には「自分の家庭ではどのくらいの容量が必要なのか」という点を事前に試算しておきましょう。生活で使う電気量に対して極端に少ない容量の蓄電池を導入することは、本体のメリットを潰してしまうことにもつながります。

充放電できる回数が決まっている

蓄電池は、製品ごとに充放電できる回数、すなわちサイクル数(満充電から完全放電)が決まっています。蓄電池にも寿命はあるため、使用回数が増えるにつれて蓄電容量は徐々に減っていきます。

メーカーによっては蓄電池のサイクル数目安を公表していますが、多くの場合その目安に達する頃には10~50%ほどまで最大容量は減少しています。メーカーや機種によってサイクル数・耐用年数は異なるため、事前にその数値も確認しておきましょう。

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蓄電池をおすすめする人・しない人

蓄電池の設置をおすすめする人

  • 太陽光発電を設置している・同時に設置する人
  • 災害や停電に備えておきたい人
  • 日中の電気使用量が多い人

太陽光発電を設置している・同時に設置する人

蓄電池と太陽光発電システムは非常に親和性が高く、組み合わせて使うことでより大きな力を発揮します。そのため、蓄電池の導入は太陽光発電システムをすでに設置している人や設置の検討をしている人に向いています。

太陽光発電システムは発電に特化していますが、その発電した電気は即座に使わなければならず、貯めることはできません。使い切れない分は売電することで収入を得る仕組みです。また、雨や曇りの日など発電しにくい日にはほとんど力を発揮できず、電気は通常どおり電力会社から買うことになります。

一方、蓄電池は、電気を自ら発電することはできませんが、電気を貯めるシステムを持っています。充電さえされていれば、いつでも電気を使えるという点が強みです。

このようにそれぞれに特徴を持っている2つのシステムですが、同時に運用することによって電気を任意のタイミングで出し入れできるようになります。晴れの日には電気をまかないつつ蓄電池に適宜貯める、雨の日には買電を抑えて貯めた電気を使うなど、シチュエーションに合わせて効率的に使い分けていけるでしょう。

災害や停電に備えておきたい人

災害や停電時の備えを万全にしておきたいという人にも蓄電池は向いています。停電時に「いつでも電気を使える」という点は家族にとって大きな安心材料となるでしょう。特に災害などでいつインフラが復旧するかの目処が立っていない場合などはなおさらです。

電気が使えることで、避難所に行くことも避けられ、家で過ごすこともできるようになります。家でスマートフォンの充電や照明・冷暖房の確保、料理などができる点は大きなメリットです。

日中の電気使用量が多い人

家にずっといる家族がいる場合や、在宅勤務などによって家で過ごす時間が多い人にも蓄電池は向いています。その場合には相対的に電気使用量が多くなり、家計を圧迫するケースもあるでしょう。しかし、蓄電池導入+電気プランの見直しによって電気代は大きく変わってきます。

深夜の電気代が安いプランに変更し、深夜電力を蓄電池に貯めておくことで、早朝は買電をせずに安価な電気を使えます。太陽光発電システムを導入している場合は、日中の割高な電気を買わずに済むため、さらにメリットが大きくなるでしょう。

蓄電池の設置をおすすめしない人

  • 金銭的メリットを重視する人
  • 適切な設置場所を確保できない人

金銭的メリットを重視する人

蓄電池を導入することによって、総合的な金銭的メリットを得たいという人には蓄電池はおすすめできません。

なぜなら、蓄電池は電気代を安くすることには効果的ですが、初期費用が高額となるからです。蓄電池導入の費用すべてを短期間で回収することは非常に困難であり、蓄電池の寿命までに元が取れるかどうかというのが現実的なラインです。

売電や自家消費によって収益を得る太陽光発電システムとは考え方のベースが異なるため「早く元を取ってお得に使いたい」という考えにはあまりそぐわないでしょう。

適切な設置場所を確保できない人

適切な設置場所を確保できない人にも蓄電池はあまりおすすめできません。蓄電池そのものが割とスペースを取るだけでなく、パワコンの設置などによってさらに場所が必要となるからです。

さらに、設置場所には厳格な要件があり、直射日光があたる場所や雨があたる場所などに置くことは、基本的に推奨されません。不適切な場所に無理に設置することは、故障や寿命を縮める原因になるだけでなく、メーカー保証の対象ともならなくなってしまいます。

以上の内容から、設置場所を確保できない人は蓄電池導入は見送るのが賢明でしょう。

蓄電池のタイプ【全負荷型・特定負荷型】

全負荷型│家のすべての部屋で使用できる

蓄電池の全負荷型タイプは、”家のすべての部屋で蓄電池に貯めた電気が使用できる”タイプです。全負荷型は、分電盤を介す前に電気を貯める仕組みであるため、部屋の指定なく貯めた電気を使えるのです。そのため、停電時でも日常生活を変わらない暮らしが送れる点が導入の大きなメリットとなっています。

それだけではなく、全負荷型は200Vの電圧にも対応。つまり、エアコンやエコキュート、IHクッキングヒーターなどにも蓄電池に貯めた電気を使えるのです。停電などの非常時に暖房や温かいお湯を確保できるという点に魅力を感じる人も多くいるでしょう。

しかし、相対的に電気の消費量が多くなるため、貯めた電気がなくなりやすいというデメリットも持っています。

特定負荷型│家で特定の場所を決めて使用する

特定負荷型蓄電池は、”家で特定の場所を決めて電気を使う”タイプです。分電盤を介して設置されるため、「リビング」や「キッチン」などあらかじめ緊急時に電気を供給する部屋を決める必要があります。

震災などの緊急時には「いつまで停電が続くかわからない」という不安があるでしょう。そのため、結果的にあちこちで電気を使う心理とはなりにくく、家族はリビングなど一箇所に集まる傾向にあります。その際に少しずつ電気を使っていけるため、蓄電池としての役割は充分に果たせるタイプであるといえるでしょう。

特定負荷型に比べて比較的安価であるため、比較的導入しやすいという特徴もあります。大きさもコンパクトであるため、家のスペースを有効活用しつつ設置できるでしょう。

ライフスタイルに合わせて使える蓄電池の運転モード

  • 自家消費優先モード
  • 売電優先モード
  • 充電優先モード

自家消費優先モード

自家消費優先モードは、太陽光発電システムで発電した電気を一度蓄電池に貯めておき、太陽が沈んだ夜や早朝に貯めた電気を積極的に使っていくモードです。このモードの活用により、電力会社からの買電を最小限に抑え、日々の電気代を節約できます。

日中は太陽光発電システムによる電気を使用するため、電気を買うシチュエーションは「夜に蓄電池に貯めた分の電気がなくなった場合」や「日中に対象の電気を使用する場合」などに限られます。必要以上に電力を買わずに済むことで自給率が高まり、経済性が高まります。深夜でも電気料金が一定となる従量電灯プランと組み合わせることで、より高い効果を発揮するでしょう。

売電優先モード

売電優先モードは、FITを契約している人がより多くの電気を売電したい際に使うモードです。まず深夜の電気料金が安くなるプランを組み、夜間に低価格で蓄電池に電気を貯め込みます。日が昇った後は夜間に蓄電池に貯めた電気を使い、太陽光発電システムによって発電した電気は基本的に売電に回します。

これによって売電量を増やし、より収入を高めることが可能となるのです。契約しているFIT価格が高い人におすすめしたいモードといえるでしょう。

充電優先モード

充電優先モードは、蓄電池への充電を優先し、地震や台風などによる停電に備えるモードです。

蓄電池の大きな役割は「災害時でも電気を確保できる」という点にあり、この点にメリットを感じて購入する人が多くいます。しかし、有事の際に蓄電池の残量がほとんどなければその役割を全うできません。そのような事態を防ぐために、売電優先モードや充電優先モードとは別に”蓄電そのものを優先するモード”として搭載されています。

太陽光発電システムで発電した電気も、買電による電気もまとめて充電に回すため、常にフル充電が維持されます。災害が予期される場合など、状況に応じてモードを使い分けましょう。

まとめ:太陽光発電とセットで導入すべき

太陽光発電をすでに設置している方、これから導入しようとしてる方には蓄電池はおすすめです。むしろ、蓄電池があることで太陽光発電のメリットが最大化されます。

ただし、投資目的や設置場所がない方にはおすすめできません。どういう蓄電池を導入すべきか?そもそも設置できるかなどは専門業者に聞くと良いでしょう。

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