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太陽光発電で損した!失敗例と後悔しないための対策を徹底解説

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太陽光発電で損した!

「太陽光発電は高い?」

「太陽光発電導入のトラブルを知りたい」

太陽光発電について調べていると「相場より高い価格で契約して損した」「施工後に雨漏りが起きた」などのネガティブな情報も目に入ります。なぜ、太陽光発電の導入ではこのようなトラブルがあり、後悔する人がいるのでしょうか。

この記事では、契約時や設置後のよくあるトラブル事例を紹介し、併せてその対策を解説します。事前に予防策を知っておき、メリットが多い太陽光発電をスムーズに導入しましょう。

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太陽光発電システムを販売する数少ない上場企業グループ会社。独自ルートで仕入れを行っているため、販売価格の安さに強みがある。

太陽光発電のトラブル相談件数|毎年約3,000件

建物検査相談センターによると、国民生活センターに寄せられる太陽光発電の相談件数は、毎年平均3,000件以上もあります。2016年では2,700件の相談が寄せられました

このうち、訪問販売によって契約した人の相談件数は1,620件となっています。 例年、訪問販売に関連した相談件数は全体の6割程度を占めており、やや多い傾向です。訪問販売の営業をきっかけに太陽光発電を検討している場合は、注意しておきましょう。

消費者庁は、太陽光発電の販売では「不実告知(実際と違う内容の説明)」に分類される誇大広告や不正確な見積もりに起因するトラブルが多いと結論付けています。

▶悪徳業者の見分け方は?対策方法や詐欺のパターン・実例はこちら

【契約時】太陽光発電の失敗例と対策

太陽光発電の失敗例

  • 訪問販売によって契約した
  • 相場よりも高額な価格で契約する
  • 安すぎる太陽光発電を契約する
  • 施工経験があまりない会社と契約する
  • シミュレーションを水増しされる

失敗例1:訪問販売によって契約した

  1. 「確実に元が取れる」などと言い契約させる
  2. 気象条件や設置条件が最適な場合で売電収入をシミュレーションする
  3. 長時間勧誘や夜間勧誘で契約を急かす

訪問販売を行っている業者のなかには優良業者もありますが、悪質な業者も少なくありません。このことは、消費者庁が毎年のように「太陽光発電に関するトラブルにご注意ください」というパンフレットを発行して、悪質業者に注意を促していることでもわかります。

対策:他の業者にも相談することを伝える

悪質業者を回避するには、ほかの業者にも相談する旨をしっかり伝えることが効果的です。これによって、不正確な説明やずさんなシミュレーションがバレてしまうことを恐れて、勧誘をあきらめるからです。

また、最悪購入してしまった後でも、一定期間内なら無条件で契約を撤回できる「クーリング・オフ」が使えます。訪問販売や電話販売では、クーリング・オフが適用され、期間は契約締結から8日以内なので、早めに連絡しましょう。

失敗例2:相場よりも高額な価格で契約する

市場価格からかけ離れた高額な金額で契約を迫る業者もいます。こうした業者の多くは、訪問販売を中心にしている傾向があります。その理由は、インターネットでの情報収集や複数の見積もりを取る方法を知らない情報弱者を狙っているためです。

なかには、相場よりも100万円以上高い値段で販売している業者もありますが、この行為は違法ではありません。そのため、クーリング・オフの期間が過ぎてしまえば、泣き寝入りということになってしまうので注意しましょう。

対策:相見積もりをとる

妥当な市場価格を知るために複数の見積もりをとりましょう。便利なのは、条件を入力すると一括で複数の見積もりを取れるサイトです。一括見積もりサイトを利用するメリットは、手間がかからないだけではありません。

サイト運営元が信頼できる業者を選定しているために、悪質業者を避けられます。

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失敗例3:安すぎる太陽光発電を契約する

初期費用の安さだけで太陽光発電パネルやシステムを選んでしまうのも失敗の原因です。代表例としては、性能が悪い太陽光パネルを選んでしまい、予想したより発電量が低くなるケースが挙げられます

こうなる原因は2つのパターンがあります。1つは、海外製の太陽光パネルを選んだ際に、日本国内と異なる規格で出された発電効率を元にシミュレーションしてしまった場合です。

もう1つは、施工業者や販売業者が1kWhあたりの費用単価を見積りに、工事費や他の設備費、メンテナンス費用が含めていなかったケースです。業者のなかには他社より安くするために、諸経費の一部を省くことがあります。

対策:国内のメーカーから選定する

安さを最重視すると、海外製の太陽光パネルが候補に上がるケースが多くなります。しかし、規格が違う場合やメンテナンス費用が別料金であることも多いので、詳しく調べておきましょう。

できれば国内のメーカーを選んだほうが、失敗を少なくできます。 また、信頼できる施工業者・販売業者かどうかを見極めることも重要です。

割高な業者を選ぶ必要はありませんが、安すぎる業者は必要な経費を含めずに1kWhあたりの単価を出している疑いがあります。

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失敗例4:施工経験があまりない会社と契約する

施工経験が少なく技術力が低い会社と契約すると、後々トラブルを生じやすいので注意しましょう。具体的には、施工不良による雨漏りや、太陽光パネルメーカーが指定する工事の基準を満たしていないなどです。

これらの問題は、故障や交換などで追加費用が発生する段階になってわかることもあります。 また、実績が少ない会社への依頼では、提出した図面・配電図などが補助金の要件を満たさず補助金を受けられないケースもあります。

対策:各業者の施工実績を確認する

施工会社の施工実績や設立年月日は、会社のホームページなどで簡単に確認できるので確認しましょう。施工実績を公表していない場合や評判の良い口コミがみつからない場合は、実績が少ないことが疑われます。

また、施工IDとリフォーム瑕疵保険(住宅瑕疵担保責任保険)の有無の2つもチェックしておきましょう。施工IDとは、太陽光発電の施工・販売業者が、各メーカーの研修や実技試験などを受けて合格するともらえる資格です。

リフォーム瑕疵保険とは、雨漏りなど当事者が予測できない欠陥や契約内容と違う工事内容などに対して、保証を受けられる制度です。

失敗例5:シミュレーションを水増しされる

売電収入や自家消費による電気代節約のシミュレーションが実際と異なる場合があります。例えば、施工業者の経験が少なく、気象条件や発電効率などを正しく計算できない場合があります

悪質業者の場合は、契約を取るために意図的に発電量を多く見積もることもあるでしょう。 先にも述べましたが、太陽光発電に関係するトラブルは「不実告知」が多いことが特徴です。

特に太陽光発電を投資のように考えている人は、魅力的なセールストークや不正確な説明にだまされてしまうリスクが高いので注意しましょう。少なくとも、現地調査前のシミュレーション結果を鵜呑みにするのは危険です。

対策:見積もりの詳細を確認する

シミュレーション結果を提示された場合は、どのシミュレーションシステムを用いて、どのような条件で見積もったのか詳細な説明を求めましょう。この際、文書で提出してもらえば、後で証拠として使えます。

また、悪質業者と契約しないために、経営状況や実績などを調べて業者を選定して登録している一括見積サイトを経由して見積もりを取るのも効果的です。第三者の専門家に依頼して、シミュレーション結果をチェックする方法もあります。

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【設置後】太陽光発電の失敗例と対策

【設置後】太陽光発電の失敗例と対策
▼反射光によるトラブル ▼騒音によるトラブル
▼電磁波によるトラブル ▼雪によるトラブル
▼雨漏りによるトラブル ▼補助金申請のミスによるトラブル
▼発電量が少ないトラブル ▼雑草によるトラブル
▼保証内容によるトラブル ▼業者倒産のトラブル

失敗例1:反射光によるトラブル

太陽光パネルに反射した光が隣接する住宅やビルなどに反射すると、クレームを受ける場合があります。原因の多くは、北向きの屋根に太陽光パネルを設置した場合です。

太陽光パネルは基本的には南面・東面・西面に設置することで、パネルの面ができるだけ太陽に向くように設置します。そのため反射光は上空に出ます。

このような設置場所は普通の施工業者なら選びませんが、技術が不足していたり施工のしやすさを最優先したりする業者が担当すると、反射光のトラブルが起きることがあります。なかには訴訟トラブルにまで発展することもあるので要注意です。

対策:北側の屋根に設置しない

日本の標準的な屋根では、北側の屋根に設置しなければ上空に反射するため、反射光の問題が出ることはほとんどありません。ただし、特殊なデザインの屋根や、壁面・庭などに設置する場合は、反射角度に注意しましょう

季節や時間帯によって太陽の角度は30~78度変わるため、実績豊富な業者に測定してもらうことをおすすめします。簡易的に調べたい場合は、設置場所に手鏡を置いて太陽の角度からのぞき、近隣住宅が映らないことを確認しましょう。

失敗例2:騒音によるトラブル

太陽光発電での騒音トラブルは、直流から交流に変換するためのパワーコンディショナーから出る高音が原因です。パワーコンディショナーの稼働音は30~35dbであり、ささやき声や図書館内の静かな音程度です。

しかし、動作状態によっては、蚊が飛ぶようなモスキート音が発生することがあり、人によっては不快感を覚えます。 特に高音がよく聞こえる若年層の一部の人にはめまいや頭痛などの症状が出ることがあり、騒音トラブルに発展するケースがあります。

多くの場合は、屋内や自宅や隣家の窓近くにパワーコンディショナーを設置してしまうなど、設計段階の配慮のなさが原因です。経験豊富な業者なら適切な設置場所をアドバイスしてくれるでしょう。

対策:設置場所が適切か確認する

パワーコンディショナーの騒音トラブルがない設置場所であるか、工事前に確認しておきましょう。また、苦情が出た場合に、防音パネルや防音ボックスなどの対策が取れるかも問い合わせておくと安心です。

これらの質問にすぐに答えられない業者は、ノウハウが乏しい業者の可能性があります

失敗例3:電磁波によるトラブル

太陽光パネルやパワーコンディショナーからは、微量の電磁波が発生しています。可能性は非常に低いものの、近隣住人が使っているテレビやラジオなどの動作に影響が出るリスクがあります

また、電磁波過敏症と呼ばれるデリケートな体質の人から苦情が来る可能性も、ゼロではありません。 ただ、電磁波のトラブル事例はほとんど報告されていないので、過度に気にしないほうがよいでしょう。

対策:できるだけ距離を離して設置する

太陽光発電協会の調査によると、太陽光発電の電磁波は距離を離すほど小さくなり、20m以上距離を離すと住人への影響は全くなくなるそうです。 家電や家族への影響が気になるなら、屋外型のパワーコンディショナーを選んでおくと安心です。

また、近隣住人への影響が気になるなら、なるべく距離を離して設置場所を決めましょう。

失敗例4:雪によるトラブル

太陽光パネルは、滑らかなガラスで覆われているものがほとんどです。そのため、雪が屋根から滑り落ちやすくなります。滑り落ちる速度も速くなるため、ケガをしたり自動車やカーポートなどを壊したりする場合があります。

また、太陽光パネルを設置すると、基本的に雪下ろしの作業はできません。積雪が多い地域の場合は、太陽光パネルを設置して問題ないか確認しておきましょう。

対策:雪止めを追加する

雪が滑り落ちる対策としては、雪止めの措置を追加することを検討します。この際、雪止めが機能するように、軒先側のスペースを余裕を持って空けておくことも重要です。

積雪に関しては地域ごとに異なるため、システム構成について業者に相談してみましょう。例えば、カナディアンソーラーや三菱電機のように、積雪耐性に強みを持つ太陽光パネルメーカーもあります

失敗例5:雨漏りによるトラブル

雨漏りのトラブルは、瓦などの屋根材とその下の防水シートに穴を空ける「屋根置き型(据え置き型)」で発生しやすいトラブルです。雨漏りは太陽光発電だけでなく日常生活にも支障が出かねない、重大な施工トラブルの1つです。

雨漏りの原因としては、技術を身に付けていない作業員によって正しく施工されないケースが目立ちます。また、利益優先や人手不足によって手抜き工事をされた結果、雨漏りを起こすケースもあります。

対策:実績豊富な業者に依頼する

設計・施工・メンテナンスを一貫して請け負ってくれる業者は、技術レベルが高い傾向にあります。実績豊富な業者に依頼しましょう。 また、家を建築した住宅会社に相談してみるのも1つの方法です。

太陽光発電の設置に対応しておれば、屋根の構造を熟知している業者に任せられます。また、屋根の防水保証の扱いがどうなるのかなども確認できます。

失敗例6:補助金申請のミスによるトラブル

意外に多いトラブルが、補助金申請に関するトラブルです。このトラブルが多い背景には、「補助金がもらえるから安くなる」「補助金の申請も全て代行する」などのセールストークを行う業者が多いことが関係しています

例えば、補助金の要件や期間などをよく調べず、補助金がもらえることを約束する業者がいます。この場合、契約後に補助金を受けられないことに気付くこともあるでしょう。

また、工期が遅れてしまい、応募期限や先着順などの条件がある補助金を受けられないケースや単純に申請を忘れられるケースもあります。 いずれにしても、補助金をもらえないと予算に影響が出るため必ず確認しておきましょう。

対策:補助金に関する情報を常に追う

国や自治体の補助金は、全てホームページに情報が公開されており、誰でも内容を確認できます。一般住宅向けの太陽光発電の手続きは業者に代行してもらうケースがほとんどですが、基本的な情報は入手しておきましょう。

応募期間や手続きの流れなどを知っておけば、業者に進捗状況を確認することで、単純な認識の違いや申請ミスは防げます。

失敗例7:発電量が少ないことによるトラブル

シミュレーションどおりの発電量を達成できない場合は2つの原因が考えられます。1つは、先に述べたようにシミュレーションが間違っていたり、意図的に楽観的な発電量を提示された場合です。

もう1つは、太陽光発電の設備に何らかの問題があり、発電量が少なくなるケースです。例えば、太陽光パネルの設置角度が間違っている場合や、パワーコンディショナーに問題があり、直流から交流の変換ロスが大きくなっているなどが挙げられます。

対策:シミュレーション条件を確認する

発電量が少ない場合は、まずシミュレーションした条件が間違っていないか確認しましょう。もちろん異常気象などで発電量が少なくなる場合もあります。

そのため、地域の日照時間を気象庁のサイトなどで調べて、シミュレーションの条件と照らし合わせることも必要です。

大きな条件の違いがないのに発電量が少ない場合は、設置状態や機器の稼働状況などを業者に頼んで詳しく調査してもらうことになりますが、解決まで時間がかかるケースもあります。したがって、信頼できる業者を選んでトラブルを未然に防ぐのが最善策です。

失敗例8:雑草によるトラブル

住宅用ではあまりないトラブルですが、雑草が太陽光パネルを覆って発電量が下がることがあります。産業用のように遊休地にパネルを設置している場合は、雑草が伸びた際に影響を受けやすくなることを想定しておきましょう。

雑草と同じ悪影響を出す要因としては、樹木の陰に入ることや土埃、枯れ葉がパネルの上に溜まるなどのケースがあります。

対策:雑草や汚れの除去を行っておく

無理のない範囲で雑草や汚れの除去を行いましょう。一般的には、目視で状況を確認して、必要に応じて業者にメンテナンスをお願いすることになります。 住宅用の太陽光発電でも、業者による4年ごとの定期点検の実施が義務になりました。

点検項目には雑草や樹木の状態のチェックも含まれているので対応してもらえます。

失敗例9:保証内容によるトラブル

機器保証 一定期間内に太陽光パネルやパワーコンディショナー、分電盤、ケーブルなどで発生した不具合に、無償で対処してもらえる保証
出力保証 一定期間内に太陽光パネルの出力の劣化率が基準を下回ったときに、無償で修理・交換してもらえる保証
自然災害補償 風災・雪災・洪水・落雷・火災・飛来物などで太陽光発電システムが故障した場合に、無償で修理・交換してもらえる補償

保証が少ないメーカーの設備を導入すると、故障した場合に交換や修理を行ってもらえないことがあります。

対策:保証内容が充実しているか比較する

機器保証 ・10~15年が一般的
・パナソニック、シャープ、東芝など国内主要メーカーは15年が多い
出力保証 ・20~25年が一般的
・パナソニック、シャープ、東芝など国内主要メーカーは25年が多い
・設定している劣化率は各メーカーによって違うので詳細を確認する必要がある
自然災害保証 ・対応していないメーカーも多い
・国内メーカーでは京セラ、パナソニック、海外メーカーではカナディアンソーラー、Qセルズなど

保証内容が充実しているメーカーを選んでおくと安心です。なお、施工業者、販売業者が独自に提供している保証もあるので、併せて確認しておきましょう。

失敗例10:業者の倒産によるトラブル

施工業者が倒産してしまい、契約していたメンテナンスサービスが受けられなくなる可能性があります。例えば、施工が原因の不具合を独自に保証や売電収入の補償を提供していた業者が倒産すれば、これらのメリットを失ってしまいます。

メーカーが倒産した場合はさらに深刻です。最悪の場合、一度故障したら二度と使えないリスクがあります。実際、パワーコンディショナーの老舗メーカーの田淵電機が事業再生ADRを出すなどの事例も起きています。

対策:会社の経営状態を確認する

財務状況や会社の歴史などを調べ、長期的な安定経営を見込める施工業者やメーカーを選びましょう。2012年のFIT施行後の需要が多かった時期に新規参入した企業の一部は、現在、経営が苦しくなってきていると推測されています。

太陽光発電のメリットを感じない人

  1. 太陽光発電の恩恵を受けない
  2. 外観の見栄えを重視したい

太陽光発電の恩恵を受けない

太陽光発電が向かない住宅もあります。1つは、屋根の面積が狭いか形が複雑で、太陽光パネルの設置スペースが十分に取れない場合です。具体的には、南・南西・南東の屋根に設置スペースがない住宅です。

東と日は南に対し8割程度の発電量しか出ません。北側では6割程度にまで下がってしまいます。 また、寄棟屋根や方形屋根の住宅は長方形の太陽光パネルを敷きにくく、三角形や台形のパネルを効率的に敷き詰めなければ面積が狭くなってしまいます。

もう1つは、日照量が少ない地域に住宅がある場合です。年間トータルの発電量が少ないほど経済的なメリットが小さくなります。また、降雪地帯や塩害のリスクがある場所などでは、特別な対策が必要になり、設備費や工事費が高額になる可能性もあります。

▶太陽光発電のメリット・デメリットはこちら

外観の見栄えを重視したい

住宅の外観を重視している人にとっては、太陽光パネルを設置したくないこともあるでしょう。特に、10kWなど大容量の設備を導入する場合は、太陽光パネルが屋根の大部分を覆う形になってしまいます

屋根と壁の色のバランスや瓦の形などに対する思い入れを、犠牲にしなければなりません。 妥協案としては、屋根一体型のパネルを選ぶ方法があります。工事で付け加えた感じがなくスタイリッシュで統一感があるのが特徴です。

また、屋根置き型(据え置き型)にする場合も、三角形や台形のモジュールを組み合わせて隙間をできるだけなくすと、見栄えがよくなります。

▶屋根一体型と屋根置き型の特徴やメリット・デメリットの解説はこちら

太陽光発電を設置するメリット

  1. 電気代を節約できる
  2. 電気代を意識するようになる
  3. 売電収入を得られる
  4. 災害時にも活躍する
  5. ZEH住宅にできる

電気代を節約できる

2020年度の太陽光発電協会のガイドラインによると、住宅用の太陽光パネルの1kWhあたりの年間発電量は約1,000kWhでした。一方、一世帯あたりの年間総消費電力量は約4,892kWhです。

つまり、5kWhの太陽光発電設備を設置すれば、平均的な世帯の全ての電気代を太陽光発電でまかなえることになります。

もちろん、設置場所や気象条件によっても発電量は変わりますが、月々の電気料金に頭を悩ませているなら、太陽光発電の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

電気代を意識するようになる

太陽光発電システムを導入すると、電気代を自然に意識するようになります。その理由は、太陽光パネルなどと一緒に導入される発電量や蓄電量を確認できるモニター装置によって、節電意識が強まるからです。

例えば、天候が悪く発電量が少ない日は小まめに電気を消すようになった、などの声が聞かれます。また、オール電化や蓄電池、深夜プランの活用などによって、さらに賢い電気の使い方を取り入れる人もいます。

売電収入を得られる

太陽光発電で余った電気は売電できます。例えば、共働き夫婦で日中あまり電気を使わない世帯でも、売電によって収入を得られます

FIT(固定価格買取制度)による国の優遇措置が終わった後も、個別に電力会社と契約すれば、売電を継続することも可能です。

ただし、売電価格は年々下がってきており、FITがスタートした2012年ごろのような収入は見込めません。それでも、導入後10年間は、市場価格よりも有利な価格で電気を買い取ってもらえます。

災害時にも活躍する

ほとんどのパワーコンディショナーは、停電時に外部の電源なしに復旧できる自立運転機能を備えていま。したがって、太陽光発電を再開できる状況なら、災害などで停電しても自宅で電気を使えます。

災害対策を進めるなら、太陽光発電と蓄電池を組み合わせると、さらに効果的です。蓄電池には太陽光発電で創った電気をためておけるので、万一の際の非常用電源として使えます。

高機能な太陽光発電システムでは、台風や洪水などの災害情報を受信すると、自動的に充電を最優先する非常用モードに切り替えられます。

ZEH住宅にできる

ZEH住宅とは、年間のエネルギー消費がプラスマイナスゼロを目指せる住宅です。「太陽光発電などの再エネ設備」「住宅の断熱性能」「効率的なエネルギー消費を実現するシステム」の3つの基準を満たすと、ZEH住宅と認められて補助金を受けられます

例えば、ZEH支援事業の要項を満たせば60万円の補助金が出ます。さらに蓄電池を導入した場合は、1kWhあたり2万円、経費の3分の1、20万円のうち、いずれか低い額を受け取れます。

国はZEH住宅を推進しており、さらに高額の補助金制度である「次世代ZEH+実証事業」「先進的再エネ熱等導入支援事業」も公募しているので興味がある人は調べてみてください。

まとめ

先人に学ぶという言葉がありますが、太陽光発電で損をしないためには、よくある失敗事例を知っておくことが大切です。契約時や設置後に起きやすいトラブルを知っておけば、事前に対策が取れます。

本記事で繰り返し説明してきたように、多くのトラブルを回避する最も効果的な方法は、優良業者を選定することです。シミュレーションの精度が高く、適切なシステム構成の提案や工事を行える業者に依頼すれば、ほとんどのトラブルは起きません。

複数業者の一括見積もりや一括資料請求ができるサイトなどを活用しながら、上手に業者選びを進めていきましょう


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