転職サイトと転職エージェントの違いとは?特徴・メリット・仕組みや流れを解説!

転職の際にまず迷うのが、『転職サイトと転職エージェントの使い方』でしょう。
「転職サイトと転職エージェントの違いがイマイチわからない…」
「取り扱っている求人は、どちらの方が多いのか?」
ただでさえ不安な転職活動、わからない点や不安要素は消していきましょう!
この記事では、実際に転職を3度繰り返してきた筆者と、プロのキャリアアドバイザーがまとめた下記の点を解説しています。
この記事でわかること
- 転職サイトと転職エージェントの違い
- 転職サイトと転職エージェントの特徴やメリット、仕組みや転職までの流れ
- おすすめの転職サイト / 転職エージェント
読了後は、あなたなりの転職サイト / 転職エージェントの活用法が見つかるはずです。今よりも自分に合った企業へ、転職の一歩を進めましょう!
目次
転職サイトと転職エージェントの違いとは?
結論から言うと、企業との間を取り持ってくれるエージェントがいるのかいないのかの違いです。
企業からの求人をインターネット上で直接応募できる求人サイトとは違い、転職エージェントは仲介者を通して間接的に応募する流れになります。
仲介者の有無によるメリット、デメリットは後ほど解説しますが、どちらも無料で使えるサービスであることは変わりません。
転職サイトと転職エージェントの違い比較表
それでは、両者の違いを比較してみていきましょう!
カテゴリー | 転職サイト | 転職エージェント | ||
---|---|---|---|---|
仲介者 | × | ・転職サイトに載っている求人に直接応募 | ◎ | ・企業からの求人に、転職エージェント経由で間接的に応募 |
料金 | × | ・無料の転職求人サービス | × | ・無料の転職支援サービス |
求人数 | ◎ | ・転職エージェントと比較すると豊富 | △ | ・転職サイトと比較すると少ない
・転職サイトには載っていない非公開求人がある |
手軽さ | ◎ | ・会員登録のみで利用できるので、いつでもすぐ始められる | × | ・担当者とのキャリア面談があり、連絡を取りつつ進めていくため、手間がかかる |
転職期間 | 自由 | ・自分一人で転職活動するため、素早く行動することも、準備期間を長く確保することも可能 | 2ヶ月ほど | ・求人の選定や転職対策があり、平均で2ヶ月ほどは必要
・長期のサポートは見込めない |
業界・企業の情報量 | △ | ・転職サイトや企業HPなどから自力で探す
・ネットに載っている情報しか集められない |
〇 | ・エージェントが保有する、業界の情報や企業の部署内の実情まで、より詳しく知ることができる |
キャリアアドバイス | × | ・転職情報サイトなどに掲載されている一般的なアドバイスのみ | ◎ | ・担当者がマンツーマンで対応するため、個人に対するアドバイスが聞ける |
転職対策サポート | × | ・転職サイト等で調べた情報をもとに自身で行う | ◎ | ・担当者が面接対策や職務経歴書の添削なども行ってくれる |
第三者の評価 | × | ・友人や上司などの近しい人の評価のみ | ◎ | ・数多くの求職者を見てきた担当者からの客観的評価がある |
企業との調整 | × | ・自分で直接調整を行う | ◎ | ・エージェントが日程調整なども行う |
転職サイトと転職エージェントどっちが使っている人が多い?
正社員として働いている20代~50代の男女のうち、2020年に転職した方を対象にした調査(マイナビ-転職動向調査2021年度版)によれば、転職サイトを利用している人の方が多いようです。
どの調査でも、転職サイトの方が転職エージェントの1.5倍ほどは利用されています。
転職サイトは情報を得やすく気軽に転職活動を始められるので、利用者数が多くなるのでしょう。
転職サイトと転職エージェントはどっちがおすすめ?上手に使い分ける方法
結論、どちらも活用して転職活動を有利に進めましょう!
基本的には、下記のような順番で活用してください。
- 転職サイトで求人比較・業界情報などを検討する
- 転職エージェントを利用して、転職対策とより深い情報収集をする
- どちらでも構わないので、気に入った求人に応募する
ただし、このような活用法はどこにでも書いてあります。
ですので、今回は3の質問で場合分けしますので、メインで活用するものを選んでください。
①転職意思が固く、期間が短い場合は、転職エージェントをメインに進めていきましょう!
理由は、転職エージェントは企業へ転職させることで、その企業から成功報酬をいただいて成り立っているからです。
そのため、積極的な転職希望者には、積極的で優秀なサポートが見込めます。
より早期に確実に転職したいのなら、転職エージェントを主体性を持って活用していきましょう!
②転職理由がネガティブな場合も、転職エージェントをメインに活用しましょう!
例えば、「上司との人間関係がうまくいかなくて…」「残業が多くて…」「営業先のクライアントに疲弊して…」「労力に対して給与が見合ってない…」など。
誰かに相談ができることは気持ちが楽になりますし、業界や企業の内部情報を得られることは、転職の大きな手助けになるからです。
③やりたい仕事が決まっていない場合も、転職エージェントをメインに!
担当者との面談を通して、あなたが持つ強みやスキルをもとに求人を絞ってもらえるからです。
より働きがいのある職場を厳選してもらえるので、頼りにしましょう!
3つ全て当てはまらない場合は、転職サイトだけで構いません。
好みの求人を見つけたときに、積極的に応募していきましょう!
転職サイトとは?特徴を解説
転職サイトとは、webを通じて企業・求人を紹介するサービスです。
幅広い業種や職種の求人を取り扱っており、気軽に閲覧・比較できることが特徴です。
自分に合う求人を探して、比較検討しながら応募していく主体性が必要になります。
企業側はwebページに掲載料を支払うことで、転職者を募ることができるので、比較的低コストで多くの人材を獲得したいという狙いがあります。
そのため、専門職よりも総合職の求人が多い傾向にあります。
それでは、転職サイトのメリット・デメリットを見ていきましょう。
転職サイトのメリット
登録だけで気軽に始められる
氏名とメールアドレスの登録だけで求人への応募ができるので、気軽に始められます。
その他にも、業界や企業情報、書類作成や面接の対策方法、転職ノウハウなどの必要な情報は転職サイトだけで得られるので、転職活動に望みやすいです!
自分のペースで活動できる
自分一人で進めていくので、転職期間は自由!短期決戦で挑むもよし、1年かけてゆっくりじっくり準備するもよし。
転職エージェントのように担当者との面談がないので、効率的に進められます。
求人数が多く好きな企業に複数応募できる
求人数や応募数に縛りがないので、いくつでも応募できます。
また求人数が多いが故に、他企業との比較がしやすいことが魅力です。
企業と直接やりとりできる
面倒な日程調整なども自分で行うので、アピールできる時間、場所が増えます。
直接やりとりすることで、親近感を与えることや、人柄や企業の特徴なども把握しやすいことがメリットですね。
転職サイトのデメリット
挫折しやすい
気軽に始められる分、登録削除も1クリックでできてしまうので、気軽にやめやすいことがデメリットです。
また転職エージェントとは違い、定期的に相談する相手がいないので、落ち込みやすい傾向にあります。
だらだらと長引いてしまう
マイペースで進められるということは、転職期間が決まっていないので、長引く可能性があります。
期限を決めて、きちんと取り組む努力が必要になります。
客観的な評価が得られない
あなた一人で転職活動を進めていくので、他人の評価や客観的な評価を得にくいことが難点と言えるでしょう。
友人や上司、同期などの近しい人からだけでは、偏った評価になる可能性もあります。
企業とのやりとりを自分でしなくてはいけない
転職エージェントであれば、面接の日程調整や退職の手続きなどを行ってくれるところもあります。
そのような事務作業を、日々の業務や転職対策しながら行うことは、少し負担となる部分ですね。
転職サイトのおすすめ3選!
転職サイトにもそれぞれ特徴があるので自分に合ったものを登録することをおすすめします。
転職サイトの選び方
「求人数」:2,000件、10,000件、100,000件と様々
「年齢・年収の層」:若年層300~500万円、管理職経験者800万円以上など
「専門分野」:網羅的な転職サイトなのか、美容関係に強い / IT・web関係に強いなどなのか
doda(デューダ)|初めての転職におすすめ!もっといい職場へ、求人数トップクラス転職サイト
- 総合評価
- 公式サイト
dodaの特徴
- 公開求人数110,000件以上という国内トップクラスの数を掲載!
- 大手から中小企業まで網羅的に集めている!
- スカウトメール機能によって、条件に合った企業を見つけやすい
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 110,000件以上 |
エリア | 全国 |
対象 | 全年齢/全職種・業種 |
アプリ版 | あり |
BIZREACH (ビズリーチ)|目指せキャリアアップ!できる大人へ、ハイキャリア特化型転職サイト
- 総合評価
- 公式サイト
ビズリーチの特徴
- 年収1,000万円以上の求人が3分の1以上
- 厳選された企業17,100社の優良企業と直接コンタクト
- ヘッドハンターという転職のプロに相談可能
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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公開求人数 | 非公開 |
エリア | 全国 |
対象 | 20〜50代 |
アプリ版 | あり |
LiBzCAREER(リブズキャリア)|女性視点のサポートを実施!より働きやすい社会へ、キャリア女性のための転職サイト
- 総合評価
- 公式サイト
リブズキャリアの特徴
- リモートやフレックス制度などの柔軟な働き方ができる企業を取り揃えている!
- 企業の人事制度や女性の活動状況がわかる
- 女性ならではの悩みに寄り添ったサポートがある
運営会社 | 株式会社リブ |
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公開求人数 | 2,000件 |
エリア | 全国 |
対象 | 女性 |
アプリ版 | なし |
転職サイトのサービス利用の流れ
転職サイトの一番のメリットは、サービス利用の気軽さにあります。
転職サービスの利用手順をご説明します。
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STEP1
①転職サイトに登録
基本的には、氏名とメールアドレスのみで簡単にweb登録完了。
サイト内にある求人を簡単に閲覧できます。 -
STEP2
②求人比較して、好きな企業に応募
自分で好みの求人を探して、1クリックで記号に応募。
サイト内には、業界情報や選考対策のコツなども記載されているのですぐにチェックできます。 -
STEP3
③企業と連絡を取り、面接、内定
webサイトから企業に連絡がいき、企業側からあなたに連絡がきます。
基本的には、選考書類の提出と面接日程の調整連絡です。
自分で対策しながら、自分のペースで選考を進めていきます。
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転職エージェントとは?仕組みを解説
仕組みを解説転職エージェントとは、求職者と人材を必要とする企業の架け橋となる人材紹介会社です。
webサイトとは異なり、対人のサービスなので、担当者と二人三脚で転職活動を進めていくスタイルが特徴です。
担当者との面談を通して、業界の情報や自分の強みを深めて、通りやすい求人を提案してくれるので、始めての転職活動や一人で進めていけるか不安な方におすすめです。
無事転職が成功した際は、企業から転職エージェントに報酬として料金が支払われるので、リスクが少ない分、少数精鋭の専門職の求人や広告費のかけられない中小企業求人も、転職サイトに比べて多い傾向にあります。
それでは転職エージェントのメリット・デメリットを見ていきましょう!
転職エージェントのメリット
キャリア相談ができる
一人一人に担当者がつき、キャリアプランの相談ができることが強みですね。
これからの人生をどのように設計していくかを考えるいい機会になります。
転職までのサポートも手厚く、面接対策、自己PRの書き方、職務経歴書に関するアドバイスなどの様々な支援を受けられます。
自分の市場価値がわかる
あなたの強みやスキル、経歴といった情報から現在の市場価値がわかります。
実際にどのくらいの年収の人が多いのかや、どの分野に需要があるのかを確認できるので、転職活動を有利に進めることが可能です。
非公開の求人や企業の内部情報を知れる
広告費をかけられない中小企業や、特定のスキルを持っている人材が欲しい企業など、需要度の高い求人を非公開求人として保有しているところがほとんどです。
エージェントと長い期間関係のある企業や業界なら、転職サイトでは知り得ない内部情報を得られることもあります。
企業との調整をしてくれる
求人の紹介や面接の日程調整、さらに内定後の年収交渉や現職場の対象手続きまで行ってくれる転職エージェントまであります。
事務手続きや人間関係で悩まされることが減るので、ぜひ活用するといいでしょう!
転職エージェントのデメリット
自分のペースでできない
担当者との面談や必須ですので、自分の思ったペースで選考を進められないことが欠点です。
ヒアリングから選考対策、求人の紹介など一定の期間が必要になります。
担当者の質に左右される
ここが一番の懸念点です。
いかに素晴らしい転職エージェントであっても、担当者によっては、全く親身にならず成果だけを求めて、転職しやすい求人を提案する方もいます。
また若い担当者の場合は、持っている情報が少なく、ためにならないことや、実績がないため提案に不信感を抱くこともあります。
求人数が少なく、応募できる企業が限られる
担当者がヒアリングした情報をもとに、転職しやすい求人を提案されるので、求人数を選べません。
そのため、気に入る求人が提案された求人の中にない場合もあります。そもそも条件を満たす求人がないことも、多々あるので注意しましょう!
長期のサポートは望めない
成果報酬型のビジネスであるので、成果になりにくいような求職者に対しては冷たい傾向にあります。
また大手の転職エージェントの場合、次々に転職希望者が現れるので、余計に長期での対応は難しくなっていきます。
転職エージェントに登録した際には、転職意欲を示して短期で臨むことをお勧めします。
転職エージェントのおすすめ3選!
転職エージェントは、求人の質よりも、担当者の質で選ぶようにしましょう!
担当者変更も簡単にできるので、遠慮せずに転職エージェントに申請してみることをお勧めします。
dodaエージェント|転職者満足度No.1!あなたにより良い人生を
- 総合評価
- 公式サイト
dodaの特徴
- 幅広く多くの求人を揃えている
- 口コミの質もよく、担当者の差が比較的小さい
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 71,559件 |
エリア | 全国 |
対象 | 20〜50代 |
マイナビエージェント|20〜30代に強い!手厚いサポートで差別化
- 総合評価
- 公式サイト
マイナビエージェントの特徴
- 20代向けの未経験職種求人も取り揃えている
- 利用者の満足度が高く、大手の中ではサポート力に優れる
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 27,352件 |
エリア | 全国 |
対象 | 20代〜30代 |
type.女性の転職エージェント|あなたの人生をより豊かに!女性特化型転職エージェント
- 総合評価
- 公式サイト
type.の特徴
- 一都三県の女性特化型
- 女性のサポートなので妊娠出産なども考慮してくれる
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
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公開求人数 | 8,465件 |
エリア | 全国 |
対象 | 女性 |
転職エージェントのサービスを利用する流れ
転職エージェントは、手間がかかる分、相談に乗ってくれる担当者が一人一人につくことがメリットです。
様々な利点がついてくるため、少し手間でも登録しましょう!
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STEP1
①転職エージェントに登録
登録すると、転職エージェントから電話がかかってきます。
基本的には「転職理由」「面談日程」「転職希望日時」などを軽くヒアリングされます。 -
STEP2
②エージェントとの面談、求人応募と対策
登録から1〜2週間ほどかけて面談を数回繰り返し、方向性を定め、求人を紹介してもらえます。
その後は、「選考書類の添削」「面接対策」「業界や企業の生の情報」などのサポートを享受できます。 -
STEP3
③企業に面接、内定
書類選考や面接が無事に終われば、内定です。転職エージェントによっては、退職の手続きまで行ってくれるところもあります。
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転職サイトと転職エージェントは自分に合ったものをうまく使い分けよう!
転職サイトと転職エージェントの違いは、「仲介となる担当者」の有無でしたね。担当者によっては、効率が良くも悪くもなり得ます。
担当者の変更もよくあることですので臆せず申請しましょう。
担当者を過信せず、あくまでアドバイザーとして利用することが大切です。転職サイトは、簡易の情報収集と求人応募。
転職エージェントは、キャリア相談や企業内部情報の獲得、求人応募。
と言うように使い分け、それぞれ2〜3社登録して、自分に合ったものを絞って使いましょう!