一人暮らしに必要な費用を、賃貸契約の初期費用や引っ越し費用、生活費など、項目ごとにどれくらいのお金がかかるのかを解説します!一人暮らしでかかった費用の実例や節約のコツなども掲載しています!
目次
一人暮らしで必要な費用目安
一人暮らしを始めるまでに約50~60万円
一人暮らしを始めてからは毎月16万円
ただし、家賃や生活スタイルによって必要なお金がかわるので、あくまで目安金額です。
一人暮らしを始めるまでの初期費用や引っ越し費用と、始めてから必要な家賃や生活費の費用を項目に分けてまとめました。
始めるまでにかかる費用(約50~60万円)
お部屋を借りる初期費用 | 家賃約4~5ヶ月分 |
---|---|
引っ越し費用 | 約7~9万円 |
家具家電、日用品の購入費 | 約10~15万円 |
始めてからかかる生活費(約16万円)
家賃 | 約75,000円 |
---|---|
食費 | 約27,000円 |
水道光熱費 | 約8,000円 |
趣味・娯楽費 | 約13,000円 |
デート代・飲み会代 | 約19,000円 |
スマホ、通信費 | 約10,000円 |
日用消耗品など | 約6,000円 |
※東京23区で一人暮らしをしている300人にアンケートした平均結果
一人暮らしを始めるまでにかかる費用から解説していきます。
始めるまでにかかる費用の内訳
一人暮らしを始めるまでにかかる費用は「約50~60万円」必要です。
一人暮らしを始めるまでに必要な費用は、家賃や家具家電・日用品などの購入量、引っ越し時期や距離によって変わります。また、家具家電や日用品は実家から持ってきたり、友人からもらうなどのケースがあるので個人差があります。
お部屋を借りる初期費用は家賃4~5ヶ月分
お部屋を借りる初期費用は、敷金・礼金や仲介手数料、前家賃などトータルで「家賃4~5ヶ月分」必要です。
家賃6万円 | 約24~30万円 |
---|---|
家賃6.5万円 | 約26~33万円 |
家賃7万円 | 約28~35万円 |
家賃7.5万円 | 約30~38万円 |
家賃8万円 | 約32~40万円 |
初期費用の項目ごとに、どういうお金なのかを解説します。初期費用は基本的に家賃を元に計算されます。項目の横に相場を記載しています。
引っ越しにかかる費用は約7~9万円
引っ越しにかかる費用は、時期や距離によって違いますが「約7~9万円」あれば足ります。
引っ越す人が多い繁忙期と、少ない閑散期で、移動距離別の目安金額をまとめました。
1月~4月(繁忙期) | 5月~12月(閑散期) | |
---|---|---|
500km未満 | 約80,000円 | 約65,000円 |
500km以上 | 約90,000円 | 約70,000円 |
東京を中心に、おおよその距離をまとめてみたので参考にしてください。
東京までの距離 | |
---|---|
大阪 | 約510km |
名古屋 | 約350km |
福岡 | 約1,000km |
広島 | 約800km |
宇都宮 | 約90km |
仙台 | 約350km |
青森 | 約700km |
家具家電・日用品などの購入費は約10~15万円
初めての一人暮らしで、家具家電・日用品などを買い揃える場合は「約10~15万円」ほど必要です。主な家具家電・日用品の目安金額は下記を参考にしてください。
冷蔵庫 | 約26,000円 |
---|---|
洗濯機 | 約30,000円 |
電子レンジ | 約8,000円 |
炊飯器 | 約7,000円 |
掃除機 | 約4,000円 |
テレビ | 約25,000円 |
ベッド・布団などの寝具 | 約20,000円 |
カーテン | 約3,000円 |
収納棚 | 約7,000円 |
キッチン用品 | 約4,000円 |
トイレ用品 | 約2,000円 |
シャンプー・リンスなど | 約4,000円 |
家具家電を実家から持参したり、友人から譲り受けたりすれば、費用を安く抑えられます。また、1月~3月頃は通販サイトや大手量販店では、新生活に必要な家電を「一人暮らし家電セット」などの名目で安く販売しています。
毎月かかる生活費の内訳
一人暮らしを始めてからは、家賃や食費、水道光熱費や娯楽費などのトータルで「毎月約16万円」必要です。
東京23区内で一人暮らしをしている300名に、月々の生活費がどれくらいかかっているのかアンケートを取りました。
300人に聞いた生活費の平均費用
300人に聞いた、家賃や生活費の項目ごとの平均費用です。
家賃 | 約75,000円 |
---|---|
食費 | 約27,000円 |
水道光熱費 | 約8,000円 |
趣味・娯楽費 | 約13,000円 |
デート代・飲み会代 | 約19,000円 |
スマホ・通信費 | 約10,000円 |
日用消耗品など | 約6,000円 |
その他、趣味・娯楽費は平均1.3万円、デート代や飲み会代は平均1.9万円、日用消耗品は平均6千円という結果でした。
この3つは、人によって金額の違いが大きかったです。洋服をよく買う人であれば、娯楽費を削るなど自分の生活スタイルに合わせましょう。
300人に聞いた年代・職業別の平均費用
年代別と職業別での平均生活費のアンケート結果をまとめました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
10代 | 約140,000円 | 約129,000円 |
20代 | 約176,000円 | 約156,000円 |
30代 | 約170,000円 | 約162,000円 |
どの年代も、女性より男性のほうが生活費が高いという結果でした。
男性は、1回の食事の量が女性より多いだけでなく、自炊回数が少なく、食費が高くなっているようです。また、男性は付き合いで飲むことが多いのか、交際費が高い印象がありました。
職業別の平均費用は以下です。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
正社員 | 約180,000円 | 約162,000円 |
派遣社員/契約社員 | 約138,000円 | 約144,000円 |
フリーランス | 約171,000円 | 約176,000円 |
フリーター | 約143,000円 | 約147,000円 |
大学生 | 約136,000円 | 約129,000円 |
職業別は、正社員とフリーランスの人の生活費が高いという結果でした。
正社員は食費や飲み会代が高く、フリーランスは在宅で仕事をする人が多いのか、家賃が高めの人が多かったです。
一人暮らしにかかるお金の実例
現在、一人暮らし中の人を対象に行ったアンケートを元に、一人暮らしを始めるまでにかかった費用と始めてからの実例を紹介します。
関西から上京した大学生
一人暮らしを始めるまでにかかった費用は約47万円で、毎月の生活費は約16万円ほどです。
お部屋を借りる初期費用 | 250,000円 |
---|---|
引っ越し費用 | 90,000円 |
家具家電、日用品の購入費 | 130,000円 |
合計 | 470,000円 |
礼金なしのお部屋を選んだため、初期費用が25万円に抑えられています。ただ、3月の繁忙期に関西からの上京したので、引っ越し費用は9万円と高かったそうです。
家賃 | 60,000円 |
---|---|
食費 | 23,000円 |
水道光熱費 | 8,500円 |
娯楽費、交際費 | 20,000円 |
スマホ、通信費 | 8,000円 |
衣類、日用消耗品など | 35,000円 |
合計 | 154,500円 |
家賃と光熱費を仕送りで支払って、他の費用はバイト代でやり繰りしています。
外食を控えて自炊をしたり、趣味・娯楽費や飲み会の回数を抑えて、衣類を買うお金を多めに確保しています。
実家を出た社会人
一人暮らしを始めるまでにかかった費用は約36万円で、毎月の生活費は約18万円ほどです。
お部屋を借りる初期費用 | 200,000円 |
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引っ越し費用 | 0円 |
家具家電、日用品の購入費 | 160,000円 |
合計 | 360,000円 |
敷金・礼金なしのお部屋を選んだうえ、親に保証人を頼んだので初期費用が20万円とかなり安く収まっています。また、業者に頼まず親と協力して引っ越したので、費用がかかっていません。
家賃 | 72,000円 |
---|---|
食費 | 20,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
娯楽費、交際費 | 35,000円 |
スマホ、通信費 | 10,000円 |
衣類、日用消耗品など | 30,000円 |
合計 | 177,000円 |
節約のために、自炊を徹底しているので食費は2万円に抑えられています。節約で浮いたお金は、おしゃれや趣味に使っています。
給料すべてを生活費に使うのではなく、急な出費に対応できるように2~3万円ほど貯金しているそうです。
一人暮らしの費用を節約するコツ
一人暮らしの費用を節約するコツを、賃貸契約の初期費用、引っ越し費用、生活費に分けて解説します。
初期費用を抑える4つのコツ
初期費用を抑える4つのコツを紹介します。
②敷金や礼金が0円のお部屋を選ぶ
③仲介手数料不要のお部屋を選ぶ
④連帯保証人のみで審査できるお部屋を選ぶ
①家賃が安いお部屋を選ぶ
初期費用は、家賃の値段を元に計算されるので、家賃設定が低いお部屋を探しましょう。
都内であれば練馬区や葛飾区などの家賃相場が低めのエリアでお部屋を探してみてください。また、駅チカや新築などの人気の条件を避けたほうが、家賃を抑えられる可能性が高くなります。
②敷金や礼金が0円のお部屋を選ぶ
敷金と礼金は、相場が家賃の1ヶ月分なので、敷金礼金が0円で家賃6万円のお部屋だった場合、12万円も抑えられる計算になります。
ただし、敷金がない物件は、敷金で退去費用をまかなえない代わりにハウスクリーニング代が必要になります。
③仲介手数料無料のお部屋を選ぶ
仲介手数料が無料なら、だいたい家賃の1ヶ月分くらい初期費用が安くなります。仲介手数料が無料のお部屋が少ない場合は、キャンペーンなどで仲介手数料が割引になっているお部屋を選びましょう。
④連帯保証人のみで審査できるお部屋を選ぶ
連帯保証人のみで審査できるお部屋は、保証会社を利用する必要がないので、保証会社の使用料が必要ありません。
連帯保証人がいない人は、物件数がかなり少なくなりますが、保証会社不要のお部屋を探すのも手です。
引っ越し費用を抑える3つのコツ
引っ越し費用を抑える3つのコツを紹介します。
②単身パックを利用する
③業者を利用せず自分で引っ越しする
①相見積もりで費用が安い業者を選ぶ
相見積もりとは、複数の引っ越し業者に引っ越し料金を見積もってもらうことで、一番安く引っ越せる業者を見つけられます。
また「A社はもっと安い」などと伝えて、減額交渉することもできます。ただ、料金が過剰に安い業者は、サービスが行き届いていないことがあるので注意が必要です。
②単身パックを利用する
単身パックとは、引っ越し業者が準備したコンテナに荷物を入れて運搬する商品です。効率的に多くの荷物をトラックに積めるので、料金は通常の引っ越しに比べてかなり安いです。1万円代で引っ越せることもあります。
ただし、それほど多くの荷物は運べないことなど、デメリットもあります。
③業者を利用せず自分で引っ越しする
親や友人に協力してもらい、自分で引っ越しをすれば費用をかなり抑えられます。
ただし、長距離運転が必要になる、搬入作業に時間がかかるなどのデメリットもあります。リスクを背負ってでも引っ越し費用を抑えたいという人向けの方法です。
生活費を抑える3つのコツ
生活費を抑える3つのコツを紹介します。
②日用品はスーパーの安売りでまとめ買いする
③飲み会や遊びに出かける回数を制限する
①食費・水道光熱費を節約する
自炊する回数が多いほど、食費が安くなる傾向にあります。月に5日以下しか自炊しない人よりも、毎日自炊する人のほうが約1.6万円も食費が安いです。
また、数日分の衣類をまとめて洗濯したり、使わない家電のコンセントを抜く、エアコンの温度設定を一定に決めておくなど、水道光熱費もこまめに節約しましょう。
②日用品はスーパーの安売りでまとめ買いする
日々の生活で必須なトイレットペーパーや歯磨き粉などは、スーパーの安売りのときにまとめて買い込みましょう。通常料金で買うより安いですし、何度も買い物に出かける手間も省けます。
また、100円均一やドン・キホーテなど、価格が安いお店で購入するのも手です。
③飲み会や遊びに出かける回数を制限する
月ごとに回数を決めたりして、交際費を抑えましょう。出費は抑えたいけど友達と盛り上がりたいなら、お酒や料理を持ち寄って、誰かの家で飲み会を開くのがおすすめです。
一人暮らしの費用を貯金するためのコツ
一人暮らしは何かとお金がかかります。貯金が苦手な人も以下の内容を参考に、ぜひ実践してみてください。
明確な目標金額を設定する
引っ越しするまでにかかる費用だけでも貯金したいのであれば50万円。1ヶ月分の生活費もプラスしたいのであれば70万円など、具体的な数字を設定しましょう。
目標金額を設定することにより「何のために貯金するのか」が明確になり、継続してためやすくなります。
2つの口座を使い分ける
いつも同じ口座にお金があると使ってしまう人は、通常の口座と、貯金用の口座を分けましょう。いくら貯金できたのか把握しやすくなります。
月のはじめや給料日に、貯金するお金を専用の口座に移し、貯金した分のお金は最初からなかったものとしてやりくりしてください。
がまぐち貯金を始める
いわゆる『小銭貯金』です。100円や500円玉があったら、がま口や貯金箱に入れる。おやつを買ったつもりで、その分の費用を貯金箱入れましょう。
コツコツ入れ続けると、意外とお金が貯まります。ただし、途中で絶対にがま口や貯金箱のお金を使わないようにしてください。
一人暮らしにかかる費用まとめ
・引っ越し費用は約7~9万円
・家具家電、日用消耗品は約10~15万円
・食費の平均は2.7万円
・水道光熱費の平均は8千円
・趣味、娯楽費の平均は1.3万円
・デート代、飲み会代の平均の1.9万円
・スマホ、通信費の平均は1万円
・日用消耗品などの平均は6千円