おとり物件(おとり広告)を行う悪質な不動産屋の実態を調べるために、不動産屋の私がお客様のフリをして、おとり調査してみました。おとり調査の結果以外にも、おとり物件とは何か、おとり物件の特徴、おとり物件の見分け方などもご紹介します!
目次
おとり物件とは
おとり物件とは、不動産屋が既に埋まってしまっていることを分かった上で、集客のためにネット上に掲載したままにして、問い合わせがあったお客様を騙してお店に呼ぶ悪質な手口のことです。
全く存在しない物件を勝手に作り上げて集客することもおとり物件に該当します。
おとり物件を逆におとり調査してみた
http://www.rivertop.ne.jp/
星の数ほどある不動産屋の中で、悪質なおとり物件をやっている不動産屋はどれくらいあるのか調べてみました。
あらかじめ埋まっていることを確認しているお部屋を使い、東京23区内の50もの不動産屋にランダムで「内見したい」とひたすら電話する方法で調査しました。
おとり物件をやる不動産屋は50のうち39も!
おとり物件をやっている不動産屋は、50の不動産屋の中の39もあり、全体の80%にもおよびました。
おとり調査をしてみてわかったことは、内見したいと電話が来たときに、ほとんどの不動産屋がとりあえず「空いてますよ!」と答えることです。
すぐに空いていると答える不動産屋もあれば、「お調べしますので、少々お待ちください」と、調べもしないのに電話を保留にするリアルな演出をしてくる不動産屋もいました。
現地で待ち合わせして内見したいと聞いてみた
空いていますよ!と答えた不動産屋に「現地で待ち合わせして内見したいです」と提案したところ、39の不動産屋のうちの27の不動産屋が、「この物件は鍵の手配の関係で、一度お店にお越しいただく必要があります」と答えました。
鍵の手配はお店ではなくても可能な物件がほとんどです。おとり物件をやる不動産屋は、現地集合を提案されたら、鍵の手配を理由にお店に誘導するという電話トークマニュアルがあるのでしょう。
残り12の不動産屋は「現地待ち合わせは難しいです。」と答えました。おそらく店舗に来てくれないなら諦めようと考えている不動産屋です。
おとり物件を使う理由はできるだけ入居希望者を対応したいから
不動産屋がおとり物件を使う理由は、少しでも売り上げに繋がる可能性のあるお客様の母数を増やしたいからです。自分たちの売り上げを考えて、お客様の都合を考えない最低な話ですね。
SUUMOやHOME’Sはおとり物件が多い
不動産屋だけではありません。SUUMOやHOME’Sといった、物件情報サイトもおとり物件だらけです。
入居が確定した物件でも、掲載取り下げを申請しない管理会社が多いので、結果的におとり物件の役割を果たしてしまう物件が多いことが現状です。
SUUMOやHOME’S側も対策はしているのですが、さすがにすべての物件の空室情報を把握することはできないのです。
おとり物件を見分けられる5つの特徴
おとり物件には大きく分けて5つの見分ける特徴があります。ただ、当てはまったとしても、必ずおとり物件というわけではありません。「怪しいかも…」くらいの参考程度で考えてください。
1.相場に対して安い家賃の物件 |
2.物件情報に「仲介先物」と表記されている |
3.詳細住所の明記がない |
4.現地待ち合わせで内見できない物件 |
5.好条件なのになぜかずっと掲載されている物件 |
1.相場に対して安い家賃の物件
安い物件にはそれなりの理由があります。全く理由も無く賃料が安い物件はおとり物件の可能性があります。
2.物件情報に「仲介先物」と表記されている
物件情報を掲載するルールに、物件情報を出している元が、大家さんとどのような関係性なのかを表記しなければならないというものがあります。
基本的に「貸主」「代理」「仲介元付」「仲介先物」の4つですが、「仲介先物」の場合は、唯一大家さんと関わりがないのです。おとり物件として載せていても大家さんにバレないのです。
それぞれの大家さんとの関係性は以下の通りです。
貸主 | 大家さん本人 |
---|---|
代理 | 大家さんと関わりが深い代理人 |
仲介元付 | 大家さんに直接物件情報の掲載を任されている人 |
仲介先物 | 仲介元付に物件情報の掲載を任されている人、大家と直接の関わりはなし |
3.詳細住所の明記がない
住所が○○区までしかなかったりする場合は、怪しいと思っていいです。住所から物件情報を調べられては困る理由があるということです。
4.現地待ち合わせで内見できない物件
来店せずに直接物件前で待ち合わせして内見したいというと、「一度来店する必要がある」と渋られた場合もおとり物件を疑いましょう。
5.好条件なのになぜかずっと掲載されている物件
みんなできるだけ好条件の物件に住みたいはずなのに、長期間、好条件の物件が残っているわけがありません。わかりやすいおとり物件です。
誰が見ても好条件だと感じるお部屋は掲載開始から2週間あれば、埋まってしまいます。
騙されたくなければ基本的に不動産屋に行くしかない
今までご紹介したように、もはやどの物件が本当に空室なのかわからないのが現状です。おとり物件で騙されない、がっかりしたくないなら最初から不動産屋に直接行って物件を紹介してもらうしかないです。
ただ一つだけ、不動産屋に行く必要がなく、おとり物件にも騙されない方法があります。私たちイエプラでお部屋を探してもらう方法です。
「イエプラ」は絶対におとり物件なし!
「イエプラ」は、わざわざ不動産屋に行かなくても、ちょっとしたスキマ時間にチャットで希望を伝えるだけでお部屋を探せるネット上の不動産屋です。
私たちは、お部屋をご紹介する前に、必ずお部屋の管理会社に空室であるかを確認しています。なかなか不動産屋にお部屋を探しに行けない方も、おとり物件に騙されることなく探せます。
おとり物件かどうかもお調べします
SUUMOやHOME’Sで気になる物件が、おとり物件であるかもお調べします。すぐに不動産屋に行くのではなく、空室なのか確認してからの方が、無駄足にならずに探せます。3分あればお調べすることが可能です!
内見日の前日にも空室確認を徹底しています
おとり物件は絶対に避けたいので、内見を希望された場合、内見日の前日にも空室を確認しています。万が一、埋まってしまった場合には、あらかじめ埋まったことをお伝えさせていただきます。
おとり物件に騙されたくない、無駄に不動産屋に足を運ぶのは絶対にイヤ!という方はイエプラを利用してみてください。